DETROIT 2016 (1DVD-R)
THIS IS THE GIFT ITEM FOR OUR CUSTOMERS THIS WEEKEND ONLY. NOT FOR SALE.
[メーカーインフォ]
全世界に衝撃を振りまいた超絶合体“AC/DC+アクセル・ローズ”。俗称「AXL/DC」の予定日程がすべて終了しました。そのツアー終了と共にベースのクリフ・ウィリアムズは引退を表明。アンガス・ヤングは「今後は白紙」としか語らず、「AC/DC解散か!?」との憶測が飛び交っています。その“もしかしたらラストライヴ”となる『PHILADELPHIA 2016』が登場する今週のギフトには、北米ツアーを代表するフル映像をご用意しました。まずは、AXL/DCの活動概要からポジションを確認してみましょう。
・2016年5月7日-6月15日(欧州13公演)
・2016年8月27日-9月20日(北米10公演)
以上がAXL/DCの総てです。合間に再編GUNS N' ROSESのツアーを挟みつつ、ヨーロッパと北米で全23公演が行われました。本作は、後半北米ツアーでも「2016年9月9日オーバーンヒルズ公演」を収めたフル・オーディエンス・ショットです。ついで?に、この北米ツアーも細かく見ておきましょう。
・8月27日グリーンズボロ公演(北米ツアー初日)
・8月30日サンライズ公演
・9月1日アトランタ公演
・9月4日コロンバス公演 『COLUMBUS 2016』
・9月6日クリーブランド公演
・9月9日オーバーンヒルズ公演 【本作】
・9月11日バッファロー公演 『BUFFALO 2016』
・9月14日ニューヨーク公演
・9月17日ワシントンDC公演
・9月20日フィラデルフィア公演(最終日)『PHILADELPHIA 2016』
以上が北米ツアー10公演。これまでに3作のライヴアルバム『COLUMBUS 2016(Shades 677)』『BUFFALO 2016(Shades 681)』『PHILADELPHIA 2016(Shades 682)』でレポートして参りましたが、北米ツアーの映像は今回が初です。実は、この「北米の映像」がネックでした。Youtubeを始め、ネット上にはAXL/DCの映像が溢れ返っているのですが、そのほとんどが曲毎の細切れ映像。5月-6月の欧州ツアーでは素晴らしいフル映像がいくつか登場した(その最高峰は『PRAGUE 2016』です)ものの、北米はめっきり減った。たまにフル映像が出てきたかと思えば、ブレブレだったり、轟音爆音まみれだったり……。「ハイクオリティ・フル収録・北米」の3要素がキッチリ揃った映像は、最終公演を迎えた現在でも極めて少なく、今の今まで“ご紹介したいのに出てこない”状況が続いてきたのです。
そんな歯がゆさに終止符を打ったのが本作。上記3要素がバッチリ揃った1本なのです。本作のクオリティは実に素晴らしい&珍しい。何が珍しいかと言えば、アングル。ステージ左側の2階席からワンカメ撮影されているのですが、その角度は“真横”。ステージ正面でも斜めでもなく、メンバー全員の横顔・横姿で眺める視点なのです。ズームに寄ることもなく淡々とステージ“横”全景を押さえているのですが、これが何とも面白い。ステージ後方にドラム・ベース・リズムギターの3人が狭く固まり、残りのステージ95%をアンガス&アクセルが広々と使う。AXL/DCに限らず、従来から変わらぬAC/DCのフォーマットでもあるわけですが、“ステージ面積”まではマルチカメラや正面ショットでは実感できなかった。そんな「パフォーマンスの構造」がハッキリと分かるのです。
そんな面白さを描き出すクオリティこそが素晴らしい。先ほども「2階席から」と書きましたが、それが最前列だったのか前列の腕も頭も一切視界に入らず、視野が完全にAXL/DCに占領される。さらに安定感も異常なレベル。三脚なのか手ブレ防止機能なのか分かりませんが、画面が全然揺れない。固定ではなく、花道を移動するアンガスやアクセルもキッチリ追い切りますが、それでも滑らかにスクロールする光景が美しく広がるのです。そのクリアに広がる光景に負けないサウンドも凄い。遮蔽物ゼロのクリア・サウンドは音声だけ抜いたライヴアルバムにしても十二分に通用する次元です(せっかくの広々とした視野を捨てる必要もないのですが)。
……と絶賛していますが、実はこのクオリティは本作だけのもの。ネットに登場し、現在流通している元映像はここまでではありません。ショウの中盤以降で音と映像がズレまくり、サウンドも“惜しい!”レベルでした。しかし、「北米フル映像」をどうしても皆さまにお届けしたい。その一心で、音と映像を精緻にシンクロさせ、サウンドも改善させた。本作は、こうしてやっと誕生した「北米の代表映像」なのです。
マルコム・ヤングとブライアン・ジョンソンが病から離脱を余儀なくされ、フィル・ラッドも追放されたAC/DC。そんな最中に現出したAXL/DCは、“未来のAC/DC”なのか“終末の泡沫”なのか。その答えが出るまでにはしばらくの時間が必要なようです。その反面、間違いなくロック史に刻まれるスーパー・ユニットだったことも間違いない。その現実を100の言葉よりも雄弁に物語るフル映像。今週末、あなたのお手元へお届けいたします。
(2:28:18)
1. Intro
2. Rock Or Bust
3. Shoot To Thrill
4. Hell Ain't A Bad Place To Be
5. Back In Black
6. Got Some Rock & Roll Thunder
7. Dirty Deeds Done Dirt Cheap
8. Rock 'N' Roll Damnation
9. Thunderstruck
10. High Voltage
11. Rock 'N' Roll Train
12. Hells Bells
13. Given The Dog A Bone
14. If You Want Blood (You've Got It)
15. Live Wire
16. Sin City
17. You Shook Me All Night Long
18. Shot Down In Flames
19. Have A Drink On Me
20. T.N.T.
21. Whole Lotta Rosie
22. Let There Be Rock
23. Highway To Hell
24. Riff Raff
25. For Those About To Rock (We Salute You)
COLOUR NTSC Approx.148min.