DISC 1-2
1988.12.14 Entertainment Centre, Melbourne, Australia
DISC 3-4
1988.12.17 Sydney Entertainment Centre, Sydney, Australia
DVD
1988.12.15 Entertainment Centre, Melbourne, Australia [PRO-SHOT] (COLOUR NTSC Approx. 100min.)
[メーカーインフォ]
全世界で革命を巻き起こした“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”。その最終盤にして特別編でもあったオーストラリア公演を完全収録したビッグ・セットが登場です。
本作に収録されているのは「1988年12月14日+15日メルボルン公演」と「1988年12月17日シドニー公演」。彼ら初の南半球ショウとなった3日間をライヴアルバム4枚とプロショット1枚で描ききった5枚組です。まずは、このオーストラリア公演のポジションをワールドツアーの概要から確認してみましょう。
・1987年6月:英国(マーキークラブ3公演)
・1987年8月-1988年2月:北米#1/欧州(94公演)
・1988年3月-6月:北米#2(30公演)
・1988年7月-9月:北米#3/MONSTERS OF ROCK(40公演)
《3ヶ月後》
・1988年12月:日本(5公演)
・1988年12月:オーストラリア(3公演) ←★ココ★
・1988年12月:ニュージーランド(1公演)
かなり圧縮しましたが、これが“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”の全容。1987年6月から1年3ヶ月をかけて北米・英国・欧州を巡った彼ら。それまではオフを挟むにしても1ヶ月程度でしたが、「日本+オセアニア」だけは3ヶ月の間を空け、最後に畳みかけた“特別編”だったのです。そのうち、本作は“オーストラリア3日間”を完全収録しているわけです。それでは、それぞれを詳しくご紹介しましょう。
【ディスク1-2:12月14日メルボルン公演(AUD録音)】
まず登場するのは、南半球の初日でもある「12月14日」のライヴアルバムです。軽微ながらも所々歪みもあるオーディエンス録音なのですが、クリアさはバツグンな強力録音。特に強烈なのはアクセル・ローズの歌声です。吹き上がる熱狂やバンドのアンサンブルには客らしさが漂うのですが、ヴォーカルはそんじょそこらのライン録音も吹っ飛ばすほどに超クリア。伝説の日本公演で調子を上げたアクセルの歌声が耳直撃サウンドでたっぷりと味わえるヴォーカル・アルバムです。
それにしても驚くのは、オーストラリア人気の凄まじさ。同じ海外公演とは言っても、ツアー初期のヨーロッパ録音とはまるで違う。ヨーロッパ録音では「なんか凄いヤツらが来るらしい」的なムードが「本当にスゲェ」の驚きに変わっていくのに対し、オーストラリアは最初から絶叫・熱狂の嵐で、すでに「あのガンズが遂にキタッ!!」のノリ。同じくツアー特別編だった日本公演も近いムードでしたが、こちらは天然ハイテンションな欧米人気質が爆発。「Knockin' On Heaven's Door」では、アクセルも「なんてこった。お前らは世界中で一番イカれてるぜ!」と口走りますが、正しくその言葉通り。猛烈に熱いオープニング・ショウです。
【ディスク3-4:12月17日シドニー公演(AUD録音)】
続くディスク3-4は、1回分飛ばして3日目の「12月17日」。2公演目は映像のDVDRですので最後のディスク5になります。
さて、そんなシドニー公演はこれまたリアルで熱いオーディエンス・アルバム。鮮烈なクリアさではディスク1・2には及びませんが、こちらは全楽器のバランスも良いマスター。歌詞の1単語までしっかり聴き取れるクリアさを誇りつつ、リッチな中低音のおかげで非常に聴きやすく、迫力もたっぷりな録音です。
そんなサウンドで描かれる3日目は、オーストラリア最終日もあってかサプライズが美味しい。アンコールの最後に、この日だけROSE TATTOOの「Nice Boys」を披露するのです。デビュー前には頻繁に演奏されていた曲ですが、“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”ではツアー冒頭で数回演奏した程度。恐らくはワールドツアーも終わろうという感慨が復活させたのでしょうが、その想いが爆発するようなパフォーマンスなのです。
そして、やっぱり起きたトラブル! オーストラリア3日間は猛烈な歓待にアクセルも終始ゴキゲンだったわけですが、この日は(ちょっとだけ)キレた。どうやらステージに物を投げ込もうとしていたファンがいたらしく、「My Michelle」の前で退場を促すのです。普段であれば、激怒してつまみ出すか、さっさとショウを中断してもおかしくないところですが、さすが機嫌の良かったオーストラリア。アクセルにしては丁寧に「帰れ」と語りかけてショウを再開させます。
【ディスク5:12月15日メルボルン公演(PRO-SHOT)】
最後は、中日「12月15日」のマルチカメラ・プロショットです。先日ギフト盤『MELBOURNE 1988 2ND NIGHT』としてもご紹介した関係者ショットなのですが、本作では当店が独自入手した別のVHSマスターを使用しています。ジェネレーションや画面クオリティは『MELBOURNE 1988 2ND NIGHT』と近似しているものの、本作はアナログVHSマスターならではの自然な質感が素晴らしい。滑らかと言いますか、密度と言いますか、“画素が詰まっている”感じの映像美なのです。
そして、そのクオリティで描かれるのは、オセアニア最大のショウ。初日には演奏しなかった「Nightrain」「Used To Love Her」、最終日にはなかった「Sweet Child O' Mine」「Paradise City」を全部演奏。さすがに「Nice Boys」はないので“この日だけで全曲!”とは行きませんが、この日がもっとも長く、コンディションも絶好調。オーストラリアの後にはニュージーランド公演もあったわけですが、そこでは観客にブチ切れてショウを中断。結果として、このメルボルン2日目は、伝説の日本武道館と並ぶベスト・ショウとなったのです。
大洋と赤道を越え、世界制覇の最終章となったオーストラリア3日間。その全貌を伝えるビッグなライヴセットです。“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”がいかに凄まじく、噂が噂を呼んで広がっていたのか。それが大熱狂と共に伝わるリアルな記録。巨大な怪物になぶられまくる巨大な5枚組。どうぞ思う存分、ぶちのめされてください!
Disc 1 (43:08)
1. Intro.
2. You're Crazy
3. It's So Easy
4. Mr. Brownstone
5. Move To The City
6. Out Ta Get Me
7. I Was Only Joking/Patience
8. Rocket Queen
Disc 2 (46:56)
1. My Michelle
2. Mother/Only Women Bleed
3. Knockin' On Heaven's Door
4. Band Introductions
5. Guitar Solo
6. Welcome To The Jungle
7. Sweet Child O' Mine
8. Paradise City
Disc 3 (43:10)
1. Intro.
2. You're Crazy
3. It's So Easy
4. Move To The City
5. Mr. Brownstone
6. Out Ta Get Me
7. I Was Only Joking/Patience
8. Rocket Queen
Disc 4 (47:01)
1. My Michelle
2. Nightrain
3. Mother/Only Women Bleed
4. Knockin' On Heaven's Door
5. Used To Love Her
6. Band Introductions
7. Guitar Solo
8. Welcome To The Jungle
9. Nice Boys
DVD-R (100:06)
1. You're Crazy
2. It's So Easy
3. Mr. Brownstone
4. Move To The City
5. Out Ta Get Me
6. I Was Only Joking/Patience
7. Rocket Queen
8. My Michelle
9. Mother/Only Women Bleed/Knockin' On Heaven's Door
10. Band Introductions
11. Guitar Solo
12. Nightrain
13. Used To Love Her
14. Welcome To The Jungle
15. Sweet Child O' Mine
16. Paradise City
(PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 100min.)
W. Axl Rose - Vocal
Slash - Guitar
Izzy Stradlin - Guitar
Duff McKagan - Bass
Steven Adler - Drums