DUSSELDORF 2016 AC/DC with W. Axl Rose


DUSSELDORF 2016
Shades
[Shades 656] (2CDR)

DISC 1 & 2
2016.06.15 Esprit Arena, Duesseldorf, Germany


[メーカーインフォ]
“AC/DC+アクセル・ローズ”、通称「AXL/DC」の最新ライヴアルムの登場です! 毎度毎度同じ書き出しで申し訳ありませんが、(現在のところ)23公演だけの奇跡合体プロジェクトだけに、このまま貫かせていただきます。さて、今“23公演だけ”と書きましたが、この合体ツアーは大きく2つに分けられており、再編GUNS N’ ROSESと交互に行われています。カンタンにスケジュールをまとめてみますと……
GUNS N' ROSES:4月1日-4月23日(北米7公演)
       ↓
AC/DC:5月7日-6月15日(欧州13公演)
       ↓
GUNS N' ROSES:6月23日-8月22日(北米20公演) ←今ココ★
       ↓
AC/DC:8月27日-9月20日(北米10公演)
……と、このようになっています。本作は全23公演のAXL/DCのうち前半ヨーロッパツアーの最終日「2016年6月15日デュッセルドルフ公演」のオーディエンス・アルバムなのです。このヨーロッパ日程だけでもいくつかのアイテムが登場しておりますので、それもまた整理してみましょう。
・5月7日:リスボン(ポルトガル)※合体初日
・5月10日:セビリア(スペイン)
・5月13日:マルセイユ(フランス) →『MARSEILLE & WERCHTER 2016』
・5月16日:ウェルフテル(ベルギー)→『MARSEILLE & WERCHTER 2016』
・5月19日:ウィーン(オーストリア)
・5月22日:プラハ(チェコ) →『PRAGUE 2016(ギフトDVDR)』
・5月26日:ハンブルク(ドイツ)
・5月29日:ベルン(スイス)
・6月1日:ライプツィヒ(ドイツ)
・6月4日:ロンドン(イギリス)
・6月9日:マンチェスター(イギリス) →『MANCHESTER 2016』
・6月12日:オーフス(デンマーク)
・6月15日:デュッセルドルフ(ドイツ) →【本作】
このように、本作は『MARSEILLE & WERCHTER 2016(Shades 648)』『MANCHESTER 2016(Shades 654)』に続く、3つ目(4公演目)のライヴアルバムです。奇跡合体だけに全公演をお伝えしたいところですが、さすがにショボい音を連発しても意味がない。厳選に厳選を重ねた3本目なのです。そのクオリティは、驚異的なまでのオーディエンス・サウンド。“オーディエンス”とは言っても、そのクリアさ、ダイレクト感はサウンドボードにも匹敵する。リアルな手拍子が入り、歌声やリフが響き渡る感触は確実にオーディエンス録音ですが、その残響も透き通っており、リフのエッジを曇らせることなく巨大スペクタクルだけが美味しくいただけるサウンドなのです。先日ご紹介した『MANCHESTER 2016』も超絶なハイクオリティ盤でしたが、“オーディエンスならではの旨み”だけをしっかりと吸い込みながら、同レベルの楽音というとんでもないライヴアルバムなのです。
そのサウンドに加え、『MANCHESTER 2016』を超えるポイントがもう1つ。それは「Touch Too Much」! アクセル自身が「俺のフェイバリット」と語るからこそのセレクションなのは確実ですが、全13公演でも3回(5月22日プラハ、6月12日オーフス、本作)しか記録のない貴重曲。もちろん、ボン・スコット時代以来の復活でもあるわけですが、そのボン時代にも何回演奏されたのかほとんど記録のない激レアナンバーぶりなのです。それだけのレア曲を演奏させただけでもアクセルに拍手を贈りたいところですが、愛情溢れる歌いっぷりもまた見事。どの曲でもリスペクトたっぷりながらモノマネに走らないアクセルではあるものの、やはりパワフルに歪んだダミ声には「ブライアン・ジョンソンを意識してるのかな?」と感じなくもない。しかし、ブライアンが歌ってこなかった「Touch Too Much」は想いの丈をストレートにぶつけ、まるでGUNS N’ ROSESのように血肉に染みこんだ歌声を聴かせてくれる。ここまで3公演しか実現していないレア度以上に、AXL/DCがなぜ実現し、なぜ世界的に歓迎されたのかを千の言葉よりも雄弁に物語るパフォーマンスなのです。 前述した通り、AC/DCとのヨーロッパ13公演を終えたアクセルは、アメリカでの再編GUNS N’ ROSESツアーに戻りました。再び“AC/DCのアクセル”が戻ってくるのは8月末です。もちろん、予定通りになるとは思いますが、奇跡合体が実現したように何が起こるか分からないのがロック界であり、アクセル・ローズという人。今、この瞬間にAXL/DCの最終形を伝え、その可能性が最大限に華開いた最終デュッセルドルフ公演。ツアー冒頭の不安もなく、数万の大観衆を熱狂させてきた13公演最後の成功プロジェクトの(現時点の)到達点。それを最高級のオーディエンス録音で収めた大傑作。8月からの期待と、それまでの一抹の不安をたっぷりと味わわせてくれる1本。どうぞ、存分にお楽しみください。

DISC 1
01. INTRO
02. ROCK OR BUST
03. SHOOT TO THRILL
04. HELL AIN'T A BAD PLACE TO BE
05. BACK IN BLACK
06. GOT SOME ROCK & ROLL THUNDER
07. DIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP
08. ROCK 'N' ROLL DAMNATION
09. THUNDERSTRUCK
10. HIGH VOLTAGE
11. ROCK 'N' ROLL TRAIN
12. HELLS BELLS
13. GIVE THE DOG A BONE
14. IF YOU WANT BLOOD (YOU'VE GOT IT)
15. TOUGH TOO MUCH
DISC 2
01. SIN CITY
02. YOU SHOOK ME ALL NIGHT LONG
03. SHOT DOWN TO IN FLAMES
04. HAVE A DRINK ON ME
05. T.N.T.
06. WHOLE LOTTA ROSIE
07. LET THERE BE ROCK
08. HIGHWAY TO HELL
09. RIFF RAFF
10. FOR THOSE ABOUT TO ROCK (WE SALUTE YOU)