DISC 1-3
2021.08.27 Allegiant Stadium, Las Vegas, NV
[メーカーインフォ]
新型コロナ・パンデミックを乗り越え、遂に動き出した怪物GUNS N' ROSES。その第一報にして新曲「Absurd」や激レア・カバーまで飛び出す最新ライヴアルバムが登場です。
そんな本作に吹き込まれているのは「2021年8月27日ラスヴェガス公演」。その初登場オーディエンス録音です。現行ツアー“GUNS N' ROSES 2020 Tour”はその名の通り、本来なら昨年に行われる予定だったもの。新型コロナ禍によって延期を繰り返し、1年4ヶ月を経てやっと再開されたわけです。まずは、彼らの近況を知る意味でも現行スケジュールを紐解き、ショウのポジションを確かめてみましょう。
●2020年
・1月31日:マイアミ公演
・3月14日:メキシコシティ公演
●2021年
・7月31日ー8月5日:米国#1(3公演)
《8月6日:新曲『Absurd』リリース》
・8月8日ー10月3日:米国#2(22公演)←★ココ★
・10月7日ー12日:メキシコ(3公演)
・11月6日ー24日:オセアニア(8公演)
●2022年
・6月4日ー7月15日:欧州(17公演)
これが現在までに公表されているスケジュール。2020年3月からラテンアメリカ・ツアーを行うはずでしたが、最初の1公演だけで中断。ツアー再開は母国アメリカとなりました。本作のラスヴェガス公演は「北米#2」の8公演目(と言いますか、全米ツアーの11公演目)にあたるコンサートでした。
そんなショウで記録された本作は、力強い芯とダイナミズムが素晴らしいオーディエンス録音。現場となった“アレジアント・スタジアム”は2020年9月にオープンしたばかりの最新屋内型ドームスタジアムで、この日が初のロック・コンサート(アクセルにも思い入れがあるのか、わざわざ本人がツイートして告知していました)。6万5000人を収容できるキャパシティは東京ドームも凌駕しており、本作からもそのスケール感がリアルに感じられる。ぶ厚い鳴りはサウンドボードと間違えるタイプではないのですが、だからと言ってボケボケ・ボワボワではないところがポイント。最新会場だけに音響にも配慮されているのか、ぶ厚い鳴りをぶち抜いて来る芯がえらく極太で、それに伴ってディテールまで力尽くで耳元に届く。今後ラスヴェガスのテーパー達が会場のスウィート・スポットを見つけ出したら、とんでもない極上録音が誕生するかも知れない……そんな予感を滲ませるタイプのサウンドなのです。
しかも、本作はその原音の可能性を最大限に引き出すマスタリングを敢行。正直なところ、ネットに登場した原音は微細部を聴き込むのには向いていませんでしたが、本作では普段よりも大胆に調整。ぶ厚い鳴りに隠れていたディテールを引き出し、実は聞きやすくパワフルな美点を前面に押し出したのです。
そして、そんなダイナミック・サウンド描かれるショウこそが最大のポイント。現在でも再編GUNSの基準・象徴作と言えば『ROCK IN RIO 2017』でしょうから、比較しながらセットを整理して観ましょう。
●アペタイト・フォー・ディストラクション(8曲)
・It's So Easy/Mr. Brownstone/Welcome To The Jungle/You're Crazy(★)/Rocket Queen/Sweet Child O'Mine/Nightrain/Paradise City
●ユーズ・ユア・イリュージョン(8曲)
・I:Double Talkin' Jive/Live And Let Die/November Rain/Don't Cry
・II:Estranged/You Could Be Mine/Civil War/Knockin' On Heaven's Door
●チャイニーズ・デモクラシー(3曲)
・Chinese Democracy/Better/Madagascar(★)
●その他(6曲)
・オリジナル:Absurd(★)/Patience
・カバー:Slither(★)/I Wanna Be Your Dog(★)/Wichita Lineman/The Seeker
……と、このようになっています。基本構造は219年から変わっておらず、そこに日替わり曲を散りばめるスタイルも一緒。ただし、その日替わり曲に衝撃の2曲「Absurd」「I Wanna Be Your Dog」が披露されているのです! 前者の「Absurd」は先日、公式にリリースされた新曲で、2001年にも4回だけ演奏された「Silkworms」を改作したもの。後者「I Wanna Be Your Dog」はダフ・マッケイガンが歌うTHE STOOGESのカバーで、今回のツアーで初めて演奏された話題の激レア曲なのです。
動画サイト全盛の現代では、両曲ともつまみ食いする事もカンタンですが、やはり約3時間のフルショウの中で味わうのが醍醐味というもの。その愉しみを極太ダイナミック・サウンドで体験できる豪華3枚組です。今後も登場してくるであろう新名盤たちが楽しみになってくる超大作。どうぞ、心ゆくまで存分にご体験ください。
★ツアー再開の第一報「2021年8月27日ラスヴェガス公演」のフル・オーディエンス録音。現場となった“アレジアント・スタジアム”は最新の屋内型ドームスタジアムで、東京ドームを軽く凌駕するスペクタクルを感じさせつつ、力強い芯とダイナミズムが素晴らしい。正直、鳴りもぶ厚いのですが、そこをぶち抜いて来る芯がえらく極太で、それに伴ってディテールまで力尽くで耳元に届く。しかも独自マスタリングも敢行し、ネット原音が秘めていた可能性も最大限に引き出しました。話題の新曲「Absurd」や激レア・カバーの「I Wanna Be Your Dog」も楽しめる最新ライヴアルバムです。
Disc 1 (58:39)
1. Intro
2. It's So Easy
3. Mr. Brownstone
4. Chinese Democracy
5. Slither
6. Double Talkin' Jive
7. Rumble
8. Welcome To The Jungle
9. Better
10. Estranged
11. Live And Let Die
12. You're Crazy
Disc 2 (55:26)
1. Rocket Queen
2. You Could Be Mine
3. I Wanna Be Your Dog(★)
4. Absurd(★)
5. Civil War
6. Band Introductions
7. Blues Jam
8. Sweet Child O'Mine
Disc 3 (67:07)
1. November Rain
2. Wichita Lineman
3. Patience
4. Knockin' On Heaven's Door
5. Nightrain
6. Madagascar
7. Don't Cry
8. The Seeker
9. Paradise City
Axl Rose - lead vocals, piano, percussion
Slash - lead guitar, talkbox, backing vocals
Duff McKagan - bass, backing vocals
Dizzy Reed - keyboards, piano, percussion, backing vocals
Richard Fortus - rhythm guitar, backing vocals
Frank Ferrer - drums, percussion
Melissa Reese - keyboards, synthesizers, sub-bass, sampling, percussion, backing vocals