LIES : MOBILE FIDELITY CD


LIES - MOBILE FIDELITY CD
THIS IS THE GIFT ITEM FOR OUR CUSTOMERS THIS WEEKEND ONLY. NOT FOR SALE. (1CD-R)

Taken from the original US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD(UDCD 748)
Ultradisc II 24 KT Gold CD from Mobile Fidelity Sound Lab "Original Master Recording" Collection


[メーカーインフォ]
大きな話題を呼んだ“モービル・フィディリティ”のゴールドCD復刻シリーズ。その最新弾がギフト・リリース決定です。
アナログ・マスター専門メーカーの“モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(MFSL)”と言えば、世界のオーディオ・マニア達が絶大な支持を寄せる信頼のブランド。音の匠が情熱の限りを込め、大名盤の数々をマスター・テープからデジタル化していきました。そんなシリーズの中で、本作に収められているのは1999年にリリースされた24KゴールドCD『UDCD 748』。そう、時代の寵児となったGUNS N' ROSESが送り出したミニ・アルバム『LIES』です。
【マスターテープ・サウンドを最重視したモービル・フィディリティ】
アナログ作品のCD化が最盛期を迎えた90年代には高音質CDが数多く登場しましたが、その中でもMFSLは別格でした。他の高音質CDは新技術によって圧縮の違和感を減らしたり、素材で読み取りエラーを減らしたりといった「デジタル劣化を抑える」発想のもの。それに対してMFSLのポリシーは「マスターテープに刻まれた音を忠実に再現し、余分なものを足したりしないこと」。磁気テープから音を引き出す段階にも目を向けた独自の“ハーフスピードマスタリング”技術を開発するなど、“アナログ録音された音そのもの”を最重視にしているのです。
そんなMFSLは1987年からレコード会社からオリジナルのマスターテープを借り受け、数々の名盤を1本1本緻密にデジタル化。マスターテープの音をCDに移し替えていく“Ultradisc”シリーズをリリースして行きました。現在はSACDやLPの分野にも進出していますが、本作は90年代の前半期にCD化していたというのもポイント。磁気テープのマスターは経年劣化に弱く、時間が経てば立つほど録音当時の音が失われていく。テープが歪んだり張り付いたりといったケースもありますが、たとえ精密に保管されていたとしても磁気の消失までは防げない。現在では、マスターテープそのものより物理的な溝で記録するLPの方が音が良かった……などという事態も起こりつつあるのです。その点においても“Ultradisc”シリーズは偉業だった。CDの普及期にあった80年代から始められており、高音質を謳う新技術CDの登場よりも早くにマスターテープの音をデジタルに残したのです。
MFは、そうして引き出したマスターサウンドを24金のゴールドCDに封じ込めた。純度99%以上という金メッキ・コーティングは通常CDの金属薄膜より反射率が高く、エラーを減らすことができる。その狙いも重要でしたが、現在それ以上に重要だと思われているのが保存性。CDのポリカーボネートは保水性があり、内部の金属薄膜(アルミ)を腐食させる(つまり、錆る)。古いCDを光にかざすとポツポツとした小さな点が見えることがありますが、それが腐食して空いた穴であり、これが読み取りエラーの原因の1つになるとも言われています。それに対して金はもっとも安定した金属で自然界では錆びない。もちろん、あくまでコーティングなので限界はあるものの、通常CDとは比較にならないほど保存力があるのです。
【疑似ライヴやアコースティックだからこそマスター鮮度が分かる『LIES』】
そうして“録音から11年”時点のマスター・サウンドを伝えてくれるのが、本作の『LIES』。今週は『APPETITE FOR DESTRUCTION』のMFSL盤も同時リリースとなりますが、凄いのは本作の方。『APPETITE FOR DESTRUCTION』は『LOCKED N' LOADED』バージョンよりナチュラルとは言えど、そこまで大きくは異なりませんでしたが、本作は明らかに違う。まず、前半の疑似ライヴですが、本作の方がわざとらしい(笑)。このテイクは『LOCKED N' LOADED』のスーパー・デラクス・エディションにも収録されていましたが、そちらは歓声と演奏のバランスを組み直したのか、いかにも公式ライヴアルバム的に仕上がっている。それに対し、本作は演奏音がグイッと前に出ていて、当時ならではの荒っぽい編集が正直に分かってしまうのです。
さらに細かく聴くと、オーバーダブされた歓声も細やか。例えば「Mama Kin」。演奏前に花火炸裂音がしますが、その1つひとつがえらく鮮明。もちろん、これはあくまでも分かりやすい例であって、演奏音やヴォーカルにも同等の鮮やかさが宿っている。『LOCKED N' LOADED』バージョンがどのような工程を辿ったのかまでは分かりませんが、本作はマスターテープに吸い込まれていたフレッシュな機微がしっかりと残されているのです。
さらに鮮度に驚かされるのが後半のアコースティック・パート。これはもう「Patience」のイントロから圧倒的。コード1発かき鳴らした音の伸びから違う。『LOCKED N' LOADED』バージョンでは1音1音の立ち上がりは鮮やかでも余韻なく消えてしまいますが、本作はその鳴りが自然に消える端々まで綺麗に残されている。そして、その鳴りには加工で伸ばしたのとは異なるナチュラル感がたっぷり。これは当時のスタジオで施されたであろう、わずかなエコー処理にしても然り。まさにスタジオのコンソール席に座って耳を澄ませて聞いているようなリアリティがあるのです。
“モービル・フィディリティ”によるゴールドCDだからこそ現代まで保持し得た大名盤のマスター・サウンド。今になって現物を手に入れようと思っても、元々が少数限定生産なために困難。その美麗サウンドを1人でも多くの方に触れていただくためのギフト・リリース。どうぞ、じっくりお楽しみください。

Disc 1
1986
1. Reckless Life
2. Nice Boys
3. Move To The City
4. Mama Kin

1988
5. Patience
6. Used To Love Her
7. You're Crazy
8. One In A Million