DISC 1
1989.10.18 Los Angeles Coliseum, Los Angeles, CA
DISC 2
1989.10.19 Los Angeles Coliseum, Los Angeles, CA
[メーカーインフォ]
衝撃のデビューで全世界を震撼させ、「次の一手」に注目が集まっていた1989年のGUNS N' ROSES。時代の端境期を伝える貴重なライヴアルバムが新発掘です。
そんな本作に吹き込まれているのは2公演。「1989年10月18日+19日ロサンゼルス公演」の初登場オーディエンス録音です。世界と歴史を塗り替えた“APPETITE FOR DESTRUCTION Tour”は1988年12月に終了しており、次なるワールド・ツアー“USE YOUR ILLUSION Tour”が始まったのは1991年1月。両者の合間となる1989年/1990年は大きな動きがない一方、ごく僅かながらライヴも実施されていました。まずは、あまり顧みられない特別な時期をスケジュールで振り返ってみましょう。
●1989年
・1月30日:AMERICAN MUSIC AWARDS出演
・10月11日:キャットハウス公演
・10月13日:パークプラザ・ホテル公演
・10月18日ー22日:LAメモリアル・コロシアム(4公演)←★ココ★
●1990年
《1月13日『USE YOUR ILLUSION』制作開始》
・4月7日:FARM AID出演
《スティーヴン・アドラー脱退》
これが1989年/1990年のGUNS N' ROSES。この他にもアクセルやスラッシュの個人的なステージはありましたが、グループとしては以上です。ホンの数曲のイベント出演や小さな単発ライヴばかりですが、その中で最も大きなステージだったのが“LAメモリアル・コロシアム”での4公演でした。これはローリング・ストーンズの“STEEL WHEELS/URBAN JUNGLE Tour”の一部。LIVING COLOURを前座に据えての全米ツアーだったのですが、4公演だけそこにGUNS N' ROSESも加わったのです。本作は、その4公演の前半2公演をディスク1枚ずつに配した2枚組なのです。
この録音は、今まさに話題を集めている初登場音源。ストーンズ系の有名サイトで公開されたもので、これまで知られてこなかった録音なのです。しかも、クオリティも素晴らしい。あくまでヴィンテージ・オーディエンスでサウンドボードと比べてどうこう語る様なタイプではないのですが、力強い芯と瑞々しい鳴りが絶品、何しろ、カセット・マスターからダイレクトにデジタル化されているらしく、ダビング痕も経年劣化も見られないのです。
しかも、そんなサウンドが2公演貫かれているからスゴい。もちろん、別公演の別ポジションだけに微妙な個性は異なっており、どちらかと言うと「初日(DISC 1)=クリア」「2日目(DISC 2)=ダイナミック」という感じ。ただし、どちらもヴォーカルを中心に突き抜けるような鮮やかさが共通しており、歌詞の一語一語まで聴き取れそうな聴き応えたっぷりの名録音なのです。
そんなサウンドで描かれるのは、歴史的なMCまで聴き逃せない2公演。まずは“APPETITE FOR DESTRUCTION Tour”の残照を色濃く残したセットを整理しておきましょう。
●アペタイト・フォー・ディストラクション
・It's So Easy/Mr. Brownstone/Out Ta Get Me/My Michelle(★)/Rocket Queen/Sweet Child O'Mine/Welcome To The Jungle/Paradise City
●その他
・Move to the City/Patience/Knockin' On Heaven's Door
※注:「★」印は10月18日(Disc 1)のみ。
……と、このようになっています。『APPETITE FOR DESTRUCTION』の名曲群をオリジナル5人がブチかますショウが悪かろうハズがなく、「Move To The City」ではダフの弟マットを中心とした“Suicide Horns Section”が登場。ホーンを演奏しています。
そして、その合間のMCも伝説。初日(DISC 1)は「It's So Easy」で快調に始まるのですが、2曲目「Mr. Brownstone」の前にアクセルが爆弾発言。「今夜がGUNS N' ROSESの最後のショウだ!」と宣言するのです。ジョークと思ったのか意図を図りかねたのか、観客は特に動揺していないようですが、ストーンズの前座4公演の初日に何を言っているのか……。これは有名なMCだったりするのですが、実はその続きもありました。翌2日目(DISC 2)のオープニングは「Mr. Brownstone」に入れ替わったのですが、その後に「昨日言ったことは謝るよ」とあっさり翻すのです。開演している時点で「なかった事」になっているのは分かりきっていますが、それにしてもこの会場に前日のMCを知っている人がどれだけいるのか。観客の反応もやっぱり「何を言ってるんだろう」のような気もします。
そんなMCと並んで面白いのが初日(DISC 1)の「Out Ta Get Me」で、何とアクセルがステージから落下してしまう。これまた続きがありまして、2日目(DISC 2)の「Rocket Queen」ではしっかり自らネタにしています。
“LAメモリアル・コロシアム”4公演のあと、FARM AIDの出演をもってスティーヴン・アドラーが離脱。オリジナル・ラインナップ崩壊しました。その後も怪物バンドの伝説は続いていくわけですが、この1989年が大きなターニング・ポイントだったのも事実です。そんな転換の現場を2公演丸ごとリアル・サウンドで体験できる新発掘ライヴアルバム。どうぞ、存分に味わい尽くしてください。
★「1989年10月18日+19日ロサンゼルス公演」の新発掘オーディエンス録音。4公演だけだったストーンズの前座公演のうち初日・2日目を捉えたもので、カセット・マスターからダイレクトにデジタル化されたサウンドは力強い芯と瑞々しい鳴りが絶品。初日に「GUNS N' ROSES最後のショウだ!」と宣言してしまったり、翌日「謝るよ」と撤回したりするアクセルのMCもくっきりと聴き取れる文化遺産アルバムです。
Live at Los Angeles Memorial Coliseum, Los Angeles, CA, USA 18th October 1989
(75:23)
1. Intro
2. It's So Easy
3. Mr. Brownstone
4. Out ta Get Me
5. Move to the City
6. Patience
7. My Michelle
8. Rocket Queen
9. Sweet Child O' Mine
10. Welcome to the Jungle
11. Knockin' on Heaven's Door
12. Paradise City
Live at Los Angeles Memorial Coliseum, Los Angeles, CA, USA 19th October 1989
(78:09)
1. Intro
2. Mr. Brownstone
3. It's So Easy
4. Out ta Get Me
5. Move to the City
6. Patience
7. Band Introductions
8. Slash Guitar Solo
9. Rocket Queen
10. Sweet Child O' Mine ★4:27 - 5:03 元々別音源が補填されていました。
11. Knockin' on Heaven's Door
12. Welcome to the Jungle
13. Jam
14. Paradise City
W. Axl Rose - Vocal
Slash - Guitar
Izzy Stradlin - Guitar
Duff McKagan - Bass
Steven Adler - Drums