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Shades
[Shades 388] (3CDR)

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DISC 1 : Helloween
DISC 2 : Guns N' Roses
DISC 3 : Megadeth
1988.08.20 Castle Donington Park, Donington, England

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[メーカーインフォ]
ドニントン初登場となるアイアン・メイデンをヘッドライナーに、キッス、デイヴ・リー・ロス、そして今回の3枚組に収録されてたメガデス、ガンズ＆ローゼズ、ハロウィンという最強バンドがズラリと並んだ「史上最高のモンスターズ・オブ・ロック」。10万人の観客がフィールドで熱狂し、結果、2人が圧死するという最悪の事故が発生した1988年のモンスターズ・オブ・ロックより、最初の3バンドを出演順に収録。録音者はあのCrazy S.で3バンドとも、当時の野外ライヴとしては、異例とも思えるほどにクリアーで分離に優れたスーパーサウンドで、それぞれ完全収録しています。3公演ともちょうど10年前、Langleyレーベルから「Doningnton 1988」「Don't Fuckin' Kill Each Other」というタイトルでリリースされていましたが、本作はその大元のマスターより、適宜リマスター処理を施し、最高の音質と内容を実現しました。
まずはディスク１に収録されたハロウィン。一番手というこで約41分の演奏。ライン録音のようなクリアーなサウンドに聴き手は大いに驚くことでしょう。ちょうど「Keeper Of Seven Keys Part 2」リリースの直前にあたり新曲としてDr. SteinやEagle Fly Freeをプレイしています。短い持ち時間の間に2曲目でいきなり大曲Helloweenを披露したり、Dr. Steinの前ではマイケル・キスクが長めのオーディエンスとの掛け合いを行ったりします。凄まじいばかりの声量と見事なボーカルコントロールでファンを魅了したマイケル・キスクと、この年の後半にバンドを脱退してしまうカイ・ハイセンがいる、この時期のハロウィンのライブはファンには嬉しい事でしょう。ボリューム補正を行い、オリジナル盤に比べ、より優れたサウンドでショウの全貌を堪能するいことができます。
ディスク２には2番手で登場したガンズ＆ローゼズのステージを約46分完全収録。「Crazy S.の録音は凄い！」と世界中のファンに知らしめた最重要音源。ウルトラクリアーな音質、そして異様な状況で熱演するバンドの魅力的な演奏を奇跡の最高サウンドで捉えた、ファン絶対必聴音源。資料的にもレア度満点のライブです。このガンズ＆ローゼズのショウの途中で観客２人が圧死、翌年の同会場イベントが中止に追い込まれてしまう一大惨事の様子を生々しいサウンドで聴くことができます。「Paradise City」のＰＶの中でも見ることのできるモノクロ・フィルム映像が、まさのこの日のこの時のものですが、その時の演奏を克明にノーカットで収録されています。ライヴは軽快にIt's So Easyでスタートするものの、２曲終了したところで、会場の異様な盛り上がりと状況にバンドは次曲を続けることができず、バンドは用意してあったセットリストを急遽入れ替えて、オーディエンスを落ち着かせるためにスローテンポな曲をプレイしたりと、アクセルやスラッシュの「もう少し後ろに下がるように」と必死に説得する様子を、これ以上ない程にクリアーかつ生々しいサウンドで堪能することができます。冷静に聴くと、テープむらもあったりしますが、ライブの記録としては、あらゆる意味で最上級のテイクと言えるでしょう。間違いなく「全てのロック・ファン必聴」の１枚です。
ディスク３には３番手で登場したメガデスのライブを約54分完全収録。若干、右に寄っていた音像を適宜修正。ボリューム補正を行い、オリジナル盤に比べ、より優れたサウンドでショウの全貌を堪能するいことができます。3作目の「So Far So Good...So What!」リリース期で、この時のギターはジェフ・ヤングで、ドラムはチャック・ビーラーです。音質はクリアーで分離感も最高。２曲目の The Conjuringの30秒目辺りで強烈なＰＡノイズが発生し、観客も驚いている様子が記録されています。スケール感を増した演奏は最高で、当時「インテレクチュアル・スラッシュ」と形容されたソリッドで独特のリズムと複雑なリフをフィーチャーした演奏を、パンチの効いた迫力満点の演奏を楽しむことができます。Anarchy In The UKではアクセル・ローズとラーズ・ウルリッヒがゲストコーラスで登場し、歴史的ステージに華を添えます。
３バンドとも、野外ライブとしては「奇跡的な」レベルの良質なサウンドで捉えられており、80年代後半のへヴィメタルの盛り上がりをリアルに感じることの出来る最強の3枚組タイトル。10年前に初登場したCrazy S.録音の最強の音源集を、最良のリマスター版でお楽しみください！

[beatleg誌　vol.136（2011年11月号）のレビュー要約]
かつてないほど強力なバンドが揃い、今もなおファンの間で語り草となっている1988年"Monsters Of Rock"の模様を、名テーパー・Crazy S.によるオーディエンス・マスターで収録した3CD-R。"第一弾"となる本作は、オープニングのHELLOWEENからGUNS N' ROSES、中盤のMEGADETHまで３バンドを出演順に収めている。HELLOWEENとMEGADETHは「DONINGNTON 1988」として、GUNS N' ROSESは「DON'T FUCKIN' KILL EACH OTHER」として、Langley時代から音質には定評があったが、今回は双方とも大元テープからリマスターして再度音盤化され、フェスの模様をより聴き易く、完全に近い形で楽しめるようになった。
Disc-1のHELLOWEENから、大変にクリアでバランスに優れた演奏を、オーディエンスの歓声に妨げられないサウンドで聴ける。短い持ち時間でありながら、２曲目でいきなり13分を越える「Halloween」を演奏し、「Dr.Stein」の前ではマイケル・キスクが個性的なMCで会場を煽るなど、従来のドニントンでも見られなかったような場面は面白い。キスクがハイトーンで歌い上げるヒロイックな「Eagle Fly Free」も聴き所。約40分ながらバンドの魅力を詰め込んだセットは初心者の入門編としても勧められる。
Disc-2はGUNS N' ROSESの演奏を、Disc-1以上の抜けとライン音源のようなリアルさで46分間収録している。おおむねオーディエンスの歓声が控え目な本作でも、この音源ではオープニングから熱狂する若者達の様子がはっきりと伺え、会場が異様な熱気に包まれている事が判る（その結果１曲目の「It's So Easy」で痛ましい事故が起きてしまう訳だが）。「You're Crazy」後は次に移れず５分間もMCで繋がれ、アクセル・ローズやスラッシュが重ねて「落ち着け。下がれ」とMCする様子なども生々しい。バンド史上でも特に重要なドキュメント音源と言えよう。ラストの「Sweet Child O' Mine」まで会場の真実をそのまま捉えた、優秀なオーディエンス録音独特の凄みを感じる一本だ。
Disc-3はフェス中盤に登場したMEGADETHのライヴを、均整と明度に優れたサウンドで収録している。全体的に耳当たりの良さと鋭いエッジ、楽器の分離感のバランスが取れており、既発で気になった音の偏りも解消されているので、安心してライヴを聴き込める（会場PAに由来する「The Conjuring」0:33の"ブー!!"という強烈なノイズには注意）。研ぎ澄まされた鋭い演奏は全編で冴えていて、「Devil's Island」・「Peace Sells」は壮絶だ。アクセル・ローズとラーズ・ウルリッヒがゲスト参加し、フェス前半のヤマ場となった「Anarchy In The UK」も楽しい。冒頭から終演まであっという間の54分間だ。
若き日の大物達がフェスに賭けた意気込みに聴き手は終始圧倒される、メタルファン必携のマストアイテム。