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今となっては懐かしさも滲むアクセルの孤軍奮闘時代。その超・極上映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2011年11月26日カムデン公演」。その超絶級オーディエンス・ショットです。
【客席撮影の究極を体現した超絶のクオリティ】
とにかく本作最大のポイントはド肝を抜くクオリティにある。当時、ギフト・タイトルとして大ヒットした映像なのですが、これがもう、本当に本当に強っ烈! 「強烈」ではありません。「強っ烈!」です。何が凄いかと言ったら、アクセルが超美麗でド間近。撮影ポジションは……恐らく最前から3列目くらい。もしかしたらもう数列下がるかも知れませんが、いずれにせよメンバーを見上げるステージ直下の超前方席です。そして、そこからデジタル・ズームでアクセルを超接写。今ほど誰も彼もがスマホで撮影する時代ではなかったはずなのに「こんなに前で撮っててアクセルに殴られない?」と心配になるほどで、その映像美はまんまプロショットです。
しかし、本作は凡百のプロショットより遙かに、遙かに、遙かに熱い! GUNS N' ROSESの最前付近と言えば騒然・狂乱・混沌が当たり前ですが、本作からはそれが強烈に伝わってくる。ここでカン違いしないでいただきたい。本作はブレブレ・グシャグシャの映像では(まったく!)なく、音声も絶叫まみれでは(絶対に!)ない。むしろ、ビシッと安定したまま画面のド真ん中にアクセルを据え続け、サウンドもクリアな匠の業。しかし、それでもアクセルが登場するや地響きが起こり、パイロが炸裂すればその振動が肌感覚で伝わってくる。初登場当時、「現実のものと思えないほどに素晴らしい」「下手なプロショットよりも迫力がある」「ガンズを楽しむには、これい以上ない一枚」と激賛されましたが、その凄みは約10年が経った今でもまったく色あせていない。プロショット級の美しさと見やすさでありながら、最前列ならではの熱気も伝える超現実感は、もはや映像作というよりアトラクションのレベル。オーディエンス撮影の極北を体現した1本なのです。
実は、本作の撮影者は2010年代(遂にこの表現が当たり前になる時代になりましたね)に一世を風靡した人物でASIA、YES、DEF LEPPARD、STYX、FOREIGNER等々、カムデンで超絶な名映像を連発していた。ご記憶の方もいらっしゃるかも知れませんが、本作はその衝撃コレクションの中でも特級の1本だったのです。
【ド級の体験感で綴られる約3時間のフルショウ】
もう、クオリティだけで永遠に見つめていられる超傑作ですが、その映像美で描かれるショウがまた素晴らしい。アクセルの孤軍奮闘時代は約15年に及び、その間にメンバーも変化していきました。ここで、その変節からショウのポジションを確かめてみましょう。
●LINE-UP A:2001年(4公演)
トバイアス→リチャード・フィータスに交代
●LINE-UP B:2002年(23公演)
バケットヘッド→ロン・サールに交代
●LINE-UP C:2006年5月-9月(43公演)
ブライアン・マンティア→フランク・フェラーに交代
●LINE-UP D:2006年10月-2007年(52公演)
《2008年11月『CHINESE DEMOCRACY』発売》
ロビン・フィンク→DJアシュバに交代
●LINE-UP E:2009年-2014年(208公演)←★ココ★
これが“独りGUNS”と揶揄された時代の5つのラインナップ。本作のカムデン公演はDJアシュバが加入した最終「LINE-UP E」の100公演目。“CHINESE DEMOCRACY TOUR”の最後から16公演目にあたるコンサートでした。本作は、そんなショウを約2時間50分に渡って完全体験できる。“独りGUNS”時代のライヴと言えば、公式作品『APPETITE FOR DEMOCRACY 3D』を基準にするのが一番分かりやすいと思いますので、比較しながらセットも整理してみましょう。
●APPETITE FOR DESTRUCTION(7曲)
・Welcome To The Jungle/It's So Easy/Mr. Brownstone/Rocket Queen/Sweet Child O' Mine/Nightrain/Paradise City
●USE YOUR ILLUSION I&II(6曲)
・Estranged/Live And Let Die/You Could Be Mine/November Rain/Don't Cry/Knockin' On Heaven's Door
●CHINESE DEMOCRACY(7曲)
・Chinese Democracy/This I Love/Street Of Dreams/Better
・APPETITE FOR DEMOCRACY 3Dでは観れない曲:Sorry/Shackler's Revenge/Madagascar
●その他(3曲)
・G N' R LIES:Patience
・APPETITE FOR DEMOCRACY 3Dでは観れない曲:Sonic Reducer/Whole Lotta Rosie
……と、このようになっています。ショウの基本構成や『APPETITE FOR DESTRUCTION』『USE YOUR ILLUSION I&II』ナンバーに関しては公式映像に酷似していますが、細部は結構違う。『CHINESE DEMOCRACY』から「Sorry」「Shackler's Revenge」「Madagascar」も披露され、カバーではAC/DCの「Whole Lotta Rosie」だけでなく、この時期に数回演奏されただけのレアなDEAD BOYSの「Sonic Reducer」も目撃できるのです。
とにもかくにも、ド級の極上クオリティとド迫力の体験感。そもそもオーディエンス・ショットは臨場感に優れているものですが、ここまで「本当にその場にいる」と感じられる映像はそうそうない……と言いますか、他に覚えがない。まさしく「最前アトラクション・ショット」と呼びたい超傑作。どうぞ、じっくり&たっぷりとお楽しみください!
Live at Susquehanna Bank Center, Camden, New Jersey, USA 26th November 2011
Disc 1
1. Dexter Intro
2. Chinese Democracy
3. Welcome to the Jungle
4. It's So Easy
5. Mr. Brownstone
6. Sorry
7. Shackler's Revenge
8. Estranged
9. Rocket Queen
10. Richard Fortus Solo
11. Live And Let Die
12. This I Love
Disc 2
1. Sonic Reducer
2. Dizzy Reed Solo
3. Street Of Dreams
4. You Could Be Mine
5. DJ Ashba Solo
6. Sweet Child O' Mine
7. Another Brick In The Wall
8. Axl Rose Solo
9. November Rain
10. Bumblefoot Solo
11. Don't Cry
Disc 3
1. Whole Lotta Rosie
2. Knockin' On Heaven's Door
3. Nightrain
4. Instrumental 1
5. Madagascar
6. Instrumental 2
7. Patience
8. Better
9. Instrumental 3
10. Paradise City
Axl Rose : Vocals, Piano
Ron "Bumblefoot" Thal : Guitars
DJ Ashba : Guitars
Richard Fortus : Guitars
Dizzy Reed : Keyboards
Frank Ferrer : Drums
Tommy Stinson : Bass
Chris Pitman : Keyboards
COLOUR NTSC Approx.170min