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開始から丸2年が経ち、いよいよ佳境に入った”We're F'N' Back! Tour”。その最新ステージをフル体験できる極上映像が到着です。
そんな本作が撮影されたのは「2023年8月15日イースト・ラザフォード公演」。その絶景オーディエンス・ショットです。”We're F'N' Back! Tour”の映像と言えば、何よりも2本のフル・プロショット『ROCK IN RIO 2022(Shades 1606)』『GLASTONBURY 2023(Shades 1797)』が新定番として君臨中。まずは、あの2本を足がかりにしてツアーの概要を俯瞰し、本作のポジションも確認してみましょう。
●2021年
・7月31日ー10月3日:北米#1(25公演)
●2022年
・6月4日ー7月15日:欧州#1(15公演)
・9月1日ー10月23日:中南米(20公演)←※ROCK IN RIO 2022
・11月5日ー12日:アジア(4公演)
・11月18日ー12月10日:オセアニア(8公演)
●2023年
・6月1日+5日:中東(2公演)
・6月9日ー7月22日:欧州#2(16公演)←※GLASTONBURY 2023
・8月5日ー10月16日:北米#2(26公演)←★ココ★
これが現在までに公表されている”We're F'N' Back! Tour”の全体像。今のところ2024年の予定はなく、現在進行中の「北米#2」で終了かも知れません。本作のイーストラザフォード公演は、その「北米#2」の開始間もない4公演目でした。
そんなショウで撮影された本作は、「絶景」の見本とも言うべき極上映像。ステージ右側(スラッシュ側)のスタンド席から撮影していると思われるのですが、客席が急勾配なのか前列の影などの遮蔽物がまったくない。しかも、視線が高いのも好ポイント。ステージ上のメンバーと同じ目線の高さであり、それがまるでプロショットのような見やすさに直結しているのです。
開演シーンを見るとステージからかなり距離があるのも分かるのですが、それを相殺してしまうのが強烈なズーム機能、グイッ、グイッとステージに近づき、まだ寄る、まだ寄る、まだ寄っていく……と、どこまでズームできるんだ?と思っているうちにメンバーの上半身が画面いっぱいに拡大。それだけ寄ってもピンボケを起こさず、手ブレもなし。スラッシュの腕に彫られたタトゥーは勿論、浮き立つ血管や筋肉の筋まで鮮明に見えるのです。オーディエンス記録ほど技術の進歩を実感できる文化はないわけですが、2023年のカメラはここまで凄いとは……。
さらに驚きなのは、そこまで果敢な超ズームにも関わらず、カメラワークが見やすい。実のところ、かなり意欲的にアクセルを追っているのですが、見事に彼を画面中央に収めている。観ている分には単に「カッコイイなぁ……」だけなのですが、元々の距離感を思い起こすと急に怖くなる。遠いステージ上のアクセルを追うために左右に振るカメラの角度は、恐らく1度かそこら。フリーハンドで調整するには微細すぎる動きにも関わらず、ものの見事に成し遂げている。一体どうやって撮影しているのか……。考えれば考えるほど頭の中が「???」になる撮影技なのです。
そんな匠の映像で描かれるのは、佳境に突入した”We're F'N' Back! Tour”のフルショウ。前述のように、このツアーは2本のフル・プロショットが基準になりますので、比較しながら整理しておきましょう。
●アペタイト・フォー・ディストラクション(8曲)
・It's So Easy/Mr. Brownstone/Welcome To The Jungle/Rocket Queen/Anything Goes(★*)/Sweet Child O'Mine/Nightrain/Paradise City
●ユーズ・ユア・イリュージョン(10曲)
・I:Bad Obsession(*)/Double Talkin' Jive/Live And Let Die/November Rain/Coma(★*)
・II:Pretty Tied Up(*)/Estranged/You Could Be Mine/Civil War/Knockin' On Heaven's Door
●その他(11曲)
・オリジナル:Reckless Life(*)/Patience/Chinese Democracy/Catcher In The Rye(★*)/Hard Skool/Absurd
・カバー:Slither/Down On The Farm(*)/T.V. Eye(*)/Wichita Lineman(★)/Walk All Over You(★*)
※注:「*」印は『ROCK IN RIO 2022』で、「★」印は『GLASTONBURY 2023』で観られなかった曲。
……と、このようになっています。残念ながら話題の新曲「Perhaps」はありません(現在のところ8月18日ピッツバーグ公演でのみ演奏されました)が、プロショット2種とはだいぶセレクトが異なり、4曲「Anything Goes」「Catcher In The Rye」「Coma」「Walk All Over You」がプロショット両作を合わせても見られない。特に「Anything Goes」は35年ぶりの復活曲で、また一歩『APPETITE FOR DESTRUCTION』全曲演奏への道が広がったのではないかと話題を呼んでいます。そして「Walk All Over You」はAC/DCの名曲。これまた”We're F'N' Back! Tour”になって初めて取り上げられるようになったレパートリーで、本家ですらボン時代にしか演奏していないレア曲。アクセルのAC/DC愛がハジける名カバーです。
プロショットでは味わえない現場ムードや体験感……そんなオーディエンス・ショットの旨みがたっぷりの1枚です。最新機材の威力を見せつけつつ、絶景席から最新のフルショウを目撃できる映像傑作。どうぞ、存分にお楽しみください。
★「2023年8月15日イースト・ラザフォード公演」の絶景オーディエンス・ショット。遮蔽物がまったくなく、ステージ上のメンバーと同じ視線の高さがワンカメ・プロショットのように見やすい。最新機材の威力を見せつけるような果敢なズームが超美麗で、プロショット『ROCK IN RIO 2022』『GLASTONBURY 2023』でも観られない「Anything Goes」「Catcher In The Rye」「Coma」「Walk All Over You」も美味しい最新のフルショウを原体験できます。
MetLife Stadium, East Rutherford, NJ, USA 15th August 2023
Disc 1 (94:16)
1. Intro
2. It's So Easy
3. Bad Obsession
4. Chinese Democracy
5. Slither (Velvet Revolver cover)
6. Hard Skool
7. Mr. Brownstone
8. Welcome To The Jungle
9. Pretty Tied Up
10. Absurd
11. Double Talkin' Jive
12. Estranged
13. Down On The Farm
14. Live And Let Die
15. Rocket Queen
16. Reckless Life
17. You Could Be Mine
18. T.V. Eye
19. Anything Goes
COLOUR NTSC Approx.94min.
Disc 2 (92:26)
1. Civil War
2. Band Introduction
3. Slash Guitar Solo
4. Sweet Child O' Mine
5. November Rain
6. Wichita Lineman
7. Catcher In The Rye
8. Knockin' On Heaven's Door
9. Nightrain
10. People Get Ready
11. Coma
12. Walk All Over You
13. Patience
14. Paradise City
COLOUR NTSC Approx.92min.
COLOUR NTSC Approx.187min.(total)