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Shades
[Shades 646] (2CDR)

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DISC 1
2015.12.31 - House of Blues, Las Vegas, NV
DISC 2
2015.12.31 - House of Blues, Las Vegas, NV

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[メーカーインフォ]
20年ぶりにGUNS N' ROSESへ電撃復帰したスラッシュ。2016年最大のトピックとしてロック界を揺るがしている真っ最中ですが、その再結成に至る直前、（現時点で）最後のソロ・ステージをフル収録したライヴ・アルバムの登場です。そのラスト・パフォーマンスとは「2015年12月31日ラス・ヴェガス公演」。大晦日の年越しライヴを収めたオーディエンス・アルバムです。何よりも貴重なラスト・パフォーマンスが注目なのですが、その珍しさ以上に衝撃なのがクオリティ。録音家から譲られたオリジナル・マスターを使用しており、その瑞々しいサウンドが何とも素晴らしい。図太くも端正な楽音はオーディエンス録音の常識外で、ギターのピッキングニュアンスからヴォーカルの息づかいまでビビッド。現場となった名店“HOUSE OF BLUES”は2,000名収容のライヴ・スペースなのですが、残響のほとんどないサウンドはまるで狭いクラブのよう。録音ポジションは伝わっていませんが、大歓声が小さく響き、間近の騒ぎがまるでないバランスは、まるでオフィシャルのライヴ・アルバムのような完成度まで醸しています。
そんな極上クオリティで描かれるパフォーマンスは、最終公演に相応しい名演。“WORLD ON FIRE WORLD TOUR 2014-2015”からは公式盤『LIVE AT THE ROXY 9.25.14』もリリースされているわけですが、そこでは聴けない曲がたっぷり７曲。列挙してみますと、最新作『WORLD ON FIRE』の「Avalon」「The Dissident」の他、GUNS N' ROSESの「Welcome To The Jungle」「My Michelle」、VELVET REVOLVERの「Sucker Train Blues」「Fall To Pieces」、さらにMOTORHEADのカバー「Ace Of Spades」まで披露されている。特に「My Michelle」や「Sucker Train Blues」は単に美味しい名曲と言うだけでなく、演奏自体が少なく貴重ですし、GUNS N' ROSESやVELVET REVOLVERへバランスがグッと傾くことでで、ショウ全体にも“キャリア集大成”のムードが濃厚に漂う。そんな空気感は演奏にも現れている。この時点でGUNS N' ROSESの再結成計画がどれほど進んでいたかは分かりませんが、“今夜でひと区切り”の熱気がムンムンに発散されています。GUNS N' ROSES、VELVET REVOLVER、ソロの名曲群をズラッと並べ、“THE BEST OF SLASH”で徹底的に盛り上げるショウですが、もう１つの聴きどころはアンコール冒頭で爆走する「Ace Of Spades」。このライヴの３日前に亡くなったレミー・キルミスターに捧げられたパフォーマンスです。特に気の利いたコメントをするでもなく、「レミーのために！」のひと声で無骨に突っ走るMOTORHEADの超名曲。いっそ無愛想なほど素っ気なく、それでいてひたすら切れ味鋭い演奏は実にスラッシュらしく、そしてレミーらしい。そのままラストナンバーへ「Paradise City」へ雪崩れ込む……。湿っぽい言葉よりもクールなロックンロール、だからこそ胸に迫る。そんな最高のクライマックスを体験できるのです。
冒頭でも触れた通り、現在ロック界を揺るがしている再結成GUNS N' ROSES。スラッシュがその合間にソロ活動をするかは分かりませんが、現時点では本作が最後のソロ・ライヴ、そして彼の音楽の最新形です。その集大成パフォーマンスを極上のオリジナル・マスターで綴ったライヴ・アルバムの大傑作。AC/DCまで絡んできたGUNS N' ROSESの今後も気になるところですが、その直前にひとつの頂点を迎えたスラッシュ・ミュージックもまた眩しい。その輝き、本作で存分にお楽しみください。