NOTTINGHAM 1987


NOTTINGHAM 1987
ZODIAC
[ZODIAC 187] (1CD)

DISC 1
1987.10.05 Rock City, Nottingham, England


[メーカーインフォ]
ロック界に“現象”・“革命”として記録されるべき、GUNS N' ROSESの登場。まさに、一夜にして世界をひっくり返した『APPETITE FOR DESTRUCTION』と共に、デビュー直後のGUNS N' ROSESの真実を伝えるリアル・アルバムがプレスCDで復刻です!
本作が記録されたのは「1987年10月5日ノッティンガム公演」。『APPETITE FOR DESTRUCTION』の衝撃から2ヶ月半から経過していない時期に実現した英国ツアーの模様です。このツアーからはハマースミス公演が有名ですが、本作はその3日前にあたります。ちょっと日程で確認してみましょう。
・10月4日:ニューカッスル・シティ・ホール
・10月5日:ノッティンガム・ロックシティ  【本作】
・10月6日:マンチェスター・アポロ
・10月7日:ブリストル・コルストン・ホール
・10月8日:ロンドン・ハマースミス・オデオン
このようにUKツアーは全5公演で、本作は2公演目です。そんな本作を記録したのは、かの“Crazy S.”氏。80年代に数々のハードロック/ヘヴィメタル・バンドを記録してきた世界的な名匠が“革命”真っ最中のGUNS N' ROSESを逃すはずがない。英国ツアーを聞きつけて、早速現場に赴いたわけですが、彼が“ロックシティ”を選んだのにも理由がある。実は、この5日間は、イギリス各地のホールを巡るツアーだったわけですが、その中で唯一、スタンディングのクラブが“ロックシティ”だった。「新進気鋭」の言葉すら生ぬるい猛烈な勢いでのし上がってきた米国バンド。後々のモンスターぶりはおろか、まさかクラブ録音自体が貴重になるとは想像もしなかったと思いますが、その真の実力を本場のクラブで見極めてやろうと考えたわけです。 そして、そんな“ロックシティ”の一夜は、ロックの若き怪物をクラブに押し込めた濃密なライヴアルバム。この録音自体は『ROCK CITY 1987』『DESTRUCTION 87』といったタイトルで愛されてきましたが、今回は、現場の空気を直接吸ったオリジナル・カセットの現物を提供いただき、無類の名録音の究極形を実現したのです。実際、本作を再生すると、既発にはなかった開演前の熱気も収録。開演前にMOTLEY CRUEの「Wild Side」が流れていたことまで、しっかりと分かるのです。その「Wild Side」が消えた瞬間に吹き出す熱気の凄まじさ! まだ観ぬ未来の大物を待ち受ける英国ロック野郎どもの息づかいまでもが超リアルにスピーカーから吐き出されるのです。
そして始まる「It's So Easy」。既発をご存じの方なら覚えていらっしゃるでしょうが、ここでオーバーピークの音割れが発生してしまいます。名匠に似つかわしくないノイズに弘法の筆の誤りかと思いきや、すぐさま修復するから凄い。2・3曲続けてならいざ知らず、1曲目の1発目の出音だけでビシッと修正し、その後は“Crazy S.”ブランドの名に恥じぬ……いえ、彼のコレクションでも上物のサウンドがたっぷり味わえる。名匠が現場で録音サウンドを確認していたのかは分かりませんが、もし聴きながらであれば、現場の大ボリュームの中で録音中の音を聞き取るわけですし、そうでなかったとしたらPA音だけでサウンドを判断している。いずれにしても、名匠ならではの即決ぶりも鮮やかな録音なのです。 そして、そのサウンドで描かれる“若き怪物どものクラブ・ギグ”こそが熱い。一夜にして世界を塗り替えた『APPETITE FOR DESTRUCTION』ですが、それは決して偶然でもフェイクでもなかった。名盤の名曲をアルバム以上に熱く叩きつける猛烈なロック。当時はハードロックどころか、ハードコアやスラッシュメタルさえ登場していた時代、特に奇抜でも斬新でもないシンプルなロックが、ここまで新鮮でワイルドに響くとは……。極太のバンド・サウンドもさることながら、それを叩きつけられて我を忘れるブリティッシュ・キッズの熱狂までもがビビッドに感じられる。スタッフのミスか、冒頭ヴォーカルにぶ厚いエコーがかかっていますが、そんなディテールや歌詞の一単語さえも鮮烈に聴き取れる名録音なのです。
そんなリアリズムがことさら鮮烈なのが、終演シーン。「Paradise City」のラストで何事かが起きたらしく、アクセルが突如として激怒。「fuck!」「suck!」と言い残してステージを降りてしまう。アンコールを求める熱狂渦巻く中、WASPの「Wild Child」が流れてショウが終わってしまうのです。もし、現場にいたら無念なところですが、30年後に録音で聞くと、その後に無数の武勇伝を残すことになる若きアクセルの面目躍如。猛烈なドキュメント感でむせ返るようです。 今まさに世界を塗り替えんとしていた1987年のGUNS N' ROSES。その英国クラブ・ギグを、英国の名匠“Crazy S.”が記録しきった傑作です。ストレートで生々しいロックが、どこまでワイルドになれるのか。その極北を見せつけるような本生100%のライヴアルバム、今週末あなたのお手元にお届けします!

[特別企画]
ロック界を揺るがす怪物バンドの真実を伝えるGUNS N' ROSESの名盤『NOTTINGHAM 1987』。その初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り、同じ日/同じ会場でオープニングを務めたFASTER PUSSYCATのライヴアルバムが特別に付属いたします。
FASTER PUSSYCAT - NOTTINGHAM 1987(Special Bonus CDR)
「GUNS N' ROSES登場!」の瞬間をドキュメントする衝撃のリアル・アルバム『NOTTINGHAM 1987』。本作は、その歴史的な現場感を一層盛り上げてくれるオーディエンス・アルバムです。その主役はFASTER PUSSYCAT。当時、彼らはアクセル・ローズに認められ、オープニング・アクトとしてGUNS N' ROSESと一緒にヨーロッパを回っていたのです。本編プレスCDと同じ「1987年10月5日ノッティンガム公演」のFASTER PUSSYCAT編。もちろん、記録したのも本編プレスCDと同じ“Crazy S.”氏で、あの当日“ロックシティ”で起きた総てを同一サウンドで味わい尽くせるセットなのです。 そんな本作のクオリティは、それはそれは見事なオーディエンス・サウンド。実際、かつては『BLOODY CATHOUSE(Shades 183)』としてリリースされたこともある録音で、スタンディング・クラブいっぱいに圧縮されたオーディエンスの熱狂が炸裂。それだけの熱狂にも関わらず、バンドの楽音はそれどころではないダイレクト感で、極太に観客をド迫力に制圧し尽くしている。狭いクラブ空間に充満するロックンロールがたっぷりと詰まったライヴアルバムなのです。もっとも、それだけの激アツ/クリアな最高盤のも当たり前。なにしろ、本編プレスCDと同一録音家・同一機材・同一会場なのですから、そのサウンドは本編プレスのGUNS N' ROSESと完全一致して当然なのです。 そのサウンドで描かれる若きFASTER PUSSYCATがまた、最高に熱い。GUNS N' ROSESに比べるとややルーズなノリで、AEROSMITHへの憧れがモロだし。当時から「スティーヴン・タイラー似」と言われていたティミー・ダウンのハスキー・ヴォイスも図太く録られており、まさにGUNS N' ROSESの前座としてこれ以上ないベストマッチなキャッチーでワイルドなロックンロールが炸裂している。前座だけに約45分と短めなステージですが、デビュー作『FASTER PUSSYCAT』から「City Has No Heart」以外の全曲を次から次へとブチかます。そこに未発表曲「Lied Your Way To Heaven」、CREEDENCE CLEARWATER REVIVALのカバー「Travellin' Band」を織り交ぜる。さらには、まだ制作もしていなかった『WAKE ME WHEN IT'S OVER』の「Slip Of The Tongue」も披露しています。 まさに「本生ステージ100%バージョンの『FASTER PUSSYCAT』」といったライヴアルバムなのですが、そのフレッシュな時代感を一層高めているのがMC。「Don't Change That Song」の前には、ティミーがGUNS N' ROSESへの感謝を述べたり、「金曜にこの曲のシングルが出るぜ」と語ったり。GUNS N' ROSESと共に世界に打って出んとする1987年だからこそのムードがムンムンに匂い立つドキュメント・アルバムなのです。
バッドボーイズ・ロックンロールの新時代を切り拓くGUNS N' ROSESと、“AEROSMITH大好き!”たっぷりなFASTER PUSSYCAT。GUNS N' ROSESは、翌1988年に本物のAEROSMITHともツアーをするわけですが、一足先に実現した新世代ロックンロールの騎手2組をいっぺんに味わえる豪華セットです。1本1本が最高なライヴアルバムなだけでなく、2組合わせることで時代の薫りも特濃に漂ってくる2本組。二度とはない“1987年の匂い”、どうぞ胸いっぱいにお楽しみください!
1. Intro. 2. Cathouse 3. Smash Alley 4. Slip Of The Tongue 5. Shooting You Down 6. No Room for Emotion 7. Don't Change That Song 8. Ship Rolls In 9. Bathroom Wall 10. Bottle In Front Of Me 11. Travellin' Band 12. Lied Your Way To Heaven 13. Babylon
Taime Downe - Lead Vocals, Greg Steele - Guitar, Brent Muscat - Guitar, Eric Stacy - Bass, Mark Michals - Drums
Special Bonus CDR for limited numbered stickered edition of "NOTTINGHAM 1987"(ZODIAC 187)

DISC 1
01. Intro
02. It's So Easy
03. Move To The City
04. Mr. Brownstone
05. Out Ta Get Me
06. Sweet Child O' Mine
07. Welcome To The Jungle
08. Rocket Queen
09. Knockin' On Heaven's Door
10. Band Introduction
11. You're Crazy
12. Paradise City
13. Outro