DISC 1&2
2019.01.15 - Namba Hatch, Osaka, Japan
DVD 1
2019.01.15 - Namba Hatch, Osaka, Japan
[メーカーインフォ]
地球を揺るがした「スラッシュがGUNS N' ROSESに復帰!」の報から早3年、衝撃の復帰来日からも2年。今なお、ロック界の震源地にいるスラッシュがソロ名義で再来日を果たしました。その最新・超極上ライヴアルバムが緊急リリース決定です。そんな本作に収められているのは「2019年1月15日:なんばHatch公演」。その超・極上オーディエンス録音をディスク1-2に、オーディエンス・ショットをディスク3に配した豪華3枚組です。
2016年の“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”開始からしばらくGUNS N' ROSESに専念していたスラッシュでしたが、2018年から少しずつソロ活動も再開。『LIVING THE DREAM』のリリースや今回の来日も実現させました。本作の内容に入る前に、まずは気になるGUNS N' ROSESとソロ活動の折り合いから。ソロ再開となった2018年以降のスケジュールをおさらいしてみましょう。
●2018年
《6月3日-7月24日GUNS N' ROSES:19公演》
・9月11日-19日:北米#1(7公演)
《9月21日『LIVING THE DREAM』発売》
・9月21日-10月16日:北米#2(15公演)
《11月3日-12月8日GUNS N' ROSES:11公演)
●2019年
・1月8日-22日:アジア(7公演) ←★ココ★
・1月25日-2月3日:オセアニア(6公演)
・2月7日-3月15日:欧州#1(21公演)
・5月3日-6月3日:中南米(17公演)
・6月7日-7月9日:欧州#2/中東(17公演)
これが現在までに公表されているスケジュール。“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”は徐々にペースダウンし、昨年12月のホノルル公演を最後に一区切りとなっています。GUNSでのスタジオ新作に入るという噂も根強いですが、当のスラッシュは噂をよそに次々とソロ日程を入れており、2019年の半ばまでビッシリとライヴ三昧が決まっています。本作の大阪公演は、そんな2019年の冒頭「アジア」ツアー4公演目。今回の来日は全2公演であり、その初日となるコンサートでした。
本作は、そんな大阪の一夜をライヴアルバムと映像で完全収録した3枚組。それぞれ個別にご紹介していきましょう。
【ディスク1-2:超極上フル・オーディエンス録音】
まず登場するのは、完全収録の2枚組オーディエンス・アルバム。これがもう、とんでもない超極上クオリティ! 記録したのは当店ではお馴染みの“西日本最強テーパー”氏。これまでも無数の傑作をモノにしてきた録音家であり、今回の現場は氏の庭である“なんばHatch”。聴く前から勝利の方程式が成立していたわけですが、それを承知の上でもこの録音は凄い。とにかく芯が超間近。小さなクラブ規模ということもありますが、それにしてもオンな芯がグイグイと迫ってくる。ディテールも超詳細であり、問答無用に「まるでサウンドボード」と呼ぶしかない。
もちろん、これまでも幾多の作品でスゴ腕を発揮されてきたわけですが、ここに来て更なる進化を感じさせる。卓直結サウンドボード的な“タイムラグ=ゼロ”の密着感に益々磨きがかかり、それでいてライン録音ではあり得ないナチュラルな鳴りが潜む。今週はY&Tの超傑作2連作『KAWASAKI 2019 1ST NIGHT(Shades 1007)』『同2ND NIGHT(Shades 1008)』も登場しますが、3本とも「これが2019年の音なのか」と言葉を失う凄まじさ。オーディエンスの進化は日進月歩とは言うものの、その最先端に触れられる超・極上サウンドなのです。
そのサウンドで描かれるショウは、本家GUNSと平行しているからこその濃厚なソロ・ショウ。セットは『SLASH』から最新作『LIVING THE DREAM』までの濃縮還元。復帰以前はGUNSナンバーも盛り上がりの目玉にしていましたが、ここでは「Nightrain」の1曲のみ。他はVELVET REVOLVERすらなく、ソロ・アーティスト“SLASH”の旨みで押し切るショウなのです。そして、4枚のスタジオ作からの案配も実に素晴らしい。『SLASH』から『WORLD ON FIRE』までの3枚は4-6曲ずつ満遍なくセレクトし、軸となるのは最新作『LIVING THE DREAM』。これまでのソロ来日でも聴いてないというのもありますが、それ以上に往年の名曲で押しまくってきた本家GUNS N' ROSESとの対比が鮮烈。噂のGUNS新作が本当に実現するのか、その後のツアーはどうなるのか等、もはや未来は夢物語レベルであるものの、それを先取りするような気分になれるのです。
【ディスク3:遮蔽物ゼロの超・絶景ショット】
そんなフル録音に続いて登場するのはフルのオーディエンス・ショット。こちらもまた素晴らしい。
何よりも凄いのは視界。ステージ左側のスタンド席からやや斜めに見下ろしたショットなのですが、ところどころで手すりが映り込むところからそうやら最前列か、せいぜい2列目といったところ。それだけに前方客の影がほとんどなく、ステージだけが視界を占領するのです。先ほど「手すりが映り込む」と書きましたが、それはあくまで曲間でアングルを再確認するシーンの話。1曲1曲が始める頃には手すりの影も視界から外され、遮蔽物ゼロでステージ以外は何も目に入らない絶景なのです。
そして、そのアングルがまた美味しい。無理にズームで迫る事はせず、安定感に注力しているのは明らかで非常に見やすい。その上で、主役スラッシュとマイルス・ケネディのコンビネーションをじっくりと映し続ける。ズーム機能の向上した現代では、とかく性能の限界を試すようなアップを撮りたがるものですが、いかに性能が上がろうともフレームアウトしてしまった見どころは取り戻せない。この撮影者は、そんなズームの誘惑よりも安定感や見逃さない重要性を選んでおり、安心して見つめ続けられるのでず。
そんな極上映像ですが、大きな欠点が1つだけあった。それは音声。残念ながらクリアに開けた視界を似ても似つかないサウンドだったのです。そこで本作では”最強”氏の超・極上録音をシンクロさせました。もちろん、それが可能だったのも“最強”氏マスターの「ゼロ距離感」のおかげ。サウンドに距離感がまるでないからこそ、どんな視点・距離であろうともフィットする。素晴らしい光景を2段も3段も引き上げたクオリティを実現したのです。
2019年になってさらに進化した“最強”氏サウンドと、遮蔽物ゼロの絶景ショット。そんなオリジナル・マスター2種で「GUNS復帰後のソロ」を描ききった大傑作です。昨年もオフィシャル級プロショット『KAABOO 2018(Shades 966)』でソロ・ステージをレポートしましたが、あれはあくまで肩慣らしのフェス出演。やはりフルセットの醍醐味には到底及びません。もはや「日本公演の想い出」といった次元さえ超え、ソロアーティスト“SLASH”の最新・最高傑作と呼びたい3枚組。どうぞ、じっくりとお楽しみください。
Disc 1 (73:56)
1. Intro
2. Ray's Goodbye S.E.
3. The Call Of The Wild
4. Halo
5. Standing In The Sun
6. Back From Cali
7. My Antidote
8. Serve You Right
9. Read Between The Lines
10. Fall To Pieces
11. We're All Gonna Die
12. Doctor Alibi
13. Too Far Gone
14. Mind Your Manners
15. Driving Rain
16. Wicked Stone
Disc 2 (57:47)
1. Nightrain
2. The Great Pretender
3. By The Sword
4. Starlight
5. You're A Lie
6. World On Fire
7. Shadow Life
8. Anastasia
DVD (122:23) * Original Video Master (Synced with CD audio masters)
1. Intro
2. Ray's Goodbye S.E.
3. The Call Of The Wild
4. Halo
5. Standing In The Sun
6. Back From Cali
7. My Antidote
8. Serve You Right
9. Read Between The Lines
10. Fall To Pieces
11. We're All Gonna Die
12. Doctor Alibi
13. Too Far Gone
14. Mind Your Manners
15. Driving Rain
16. Wicked Stone
17. Nightrain
18. The Great Pretender
19. By The Sword
20. Starlight
21. You're A Lie
22. World On Fire
23. Shadow Life
24. Anastasia
COLOUR NTSC Approx.122min.
Slash - Guitar
Myles Kennedy - Vocal
Frank Sidoris - Rhythm Guitar
Todd Kerns - Bass
Brent Fitz - Drums