DISC 1&2
1987.12.30 Perkins Palace, Pasadena, CA [SBD]
[メーカーインフォ]
“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”の大定番サウンドボードがアップグレードして登場です。その大定番とは「1987年12月30日パサデナ公演」。幾多の既発を生み出し、かつてLagleyレーベルでもご紹介したこともあるサウンドボードですが、本作はその再発でもリマスターでもありません。近年になって登場したベスト・マスターなのです。
その中身が気になるところですが、まずはショウのポジション。いつものようにワールドツアー全容の中から確認してみましょう。
【1987年】
・6月19日-28日:欧州#1(英国3公演)
・8月1日-9月17日:北米#1(24公演)
・9月29日-10月8日:欧州#2(8公演)
・10月16日-12月31日:北米#2(49公演)←★ココ★
【1988年】
・1月5日-2月12日:北米#3(13公演)
・3月31日-6月8日:北米#4(30公演)
・7月9日-9月17日:北米#5+ドニントン(40公演)
・12月4日-19日:日本/オセアニア(9公演)
これがロック史に燦然と輝く“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”の全体像。本作のパサデナ公演は「北米#2」の末期。パサデナでは12月18日から12月30日まで4公演連続でしたが、本作はその最終日にあたります。
また、この時期は特別な編成でもある。スティーヴン・アドラーがバーの喧嘩で腕を骨折し、1987年12月16日から1988年1月5日までツアーを離脱。その間の9公演はCINDERELLAのフレッド・コウリーが代役としてスツールに座りました。本作は、その貴重な時期のフルセットを最高峰のサウンドボードで楽しめるライヴアルバムなのです。
そして、本作最大のポイントはそのサウンド。これまでも大定番を張るだけはある素晴らしいサウンドボードでしたが、今回のマスターは確実にジェネが若く鮮度が段違い! ダビング劣化がほとんど見受けられず、既発では全編に散見されたヨレやヒスノイズからも開放され、瑞々しいサウンドがたっぷりと広がるのです。もっとも、大元のサウンドボード自体は同じですので「オフィシャル級」というよりは卓直結の生々しさが美味しいタイプなのは変わらないものの、これまでノイズを脳内補正していた既発よりも格段に鮮やかなサウンドなのです。
そのサウンドで描かれる貴重なショウが素晴らしい。前述のように、フレッドをドラマーに迎えた特別編成は9公演あったわけですが、そのほとんどがアリス・クーパーの前座でした。しかし、本作はその前座日程を終えた単独公演フルセット。今週は新発掘オーディエンス・アルバム『CHICAGO 1987(Zodiac 262)』も同時リリースされますが、そこでも聴けない「Move To The City」「Used To Love Her」「Rocket Queen」「You're Crazy」「Patience」「Mama Kin」もたっぷりと味わえる。
もちろん、演奏自体も素晴らしい。全世界を巡って革命をまき散らした自信もたっぷりに、LA近郊に戻ってきた凱旋コンサート。怪物がもっとも怪物らしかったワイルドなロックン・ロールがたっぷりとブチかまされ、地元のリラックス感とエキサイト感がイイ感じにブレンドされている。そこに絡むフレッドのビートも聴き逃せない。代役当初は固さも見られた彼も、場数を踏んだ本作ではグッとバンドに馴染み、「このままアドラーの後任となっても面白かったかも知れない」……そんな歴史のifまで思いを馳せてしまうアンサンブルなのです(ちなみに、そのアドラーはツアーにも同行しており、本作でも「Welcome To The Jungle」の前でステージに登場。ファンに向けて挨拶しています)。
歴史的な“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”の中でも、さらに貴重なフレッド・コウリー参加ライヴ。その単独フルセットを極上サウンドボードで収めたライヴアルバムの大傑作です。長年、マニアが愛してきた大定番サウンドボードの最高峰アップグレード。ここに、堂々の永久保存プレス2CDで登場です。
DISC 1 (45:08)
1. It's So Easy
2. Move To The City
3. Mr. Brownstone
4. Out Ta Get Me
5. Sweet Child O' Mine
6. Used To Love Her
7. My Michelle
8. Rocket Queen
9. Knockin' On Heaven's Door
DISC 2 (41:26)
1. Steven Adler MC
2. Welcome To The Jungle
3. Member Introduction
4. You're Crazy
5. Blues Jam
6. Nightrain
7. Paradise City
8. Patience
9. Mama Kin
W. Axl Rose - Vocal
Slash - Guitar
Izzy Stradlin - Guitar
Duff McKagan - Bass
Fred Coury - Drums
STEREO SOUNDBOARD RECORDING