今週は“オリジナルGUNS N' ROSES”のプロショット祭り! 伝説の最高傑作『RITZ 1988 DEFINITIVE EDITION』がサード・エディションで復活しただけでなく、そのボーナスとなったテレビ映像集『ON TV 1988-1989』、ツアー最終盤のフルショウ『MELBOURNE 1988 2ND NIGHT』も登場。そんな今週は、ギフトにもプロショットの逸品をご用意いたしました。それが本作「1988年8月4日フィラデルフィア公演」のマルチカメラ・プロショットです。まずは、“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”全容の中から本作のポジションを確認しておきましょう。
・1987年6月:欧州#1(英国3公演)
・1987年8月-9月:北米#1(24公演)
・1987年9月-10月:欧州#2(8公演)
・1987年10月-1988年2月:北米#2(62公演)
・1988年3月-6月:北米#3(30公演)
・1988年7月-9月:北米#4+ドニントン(40公演) ←★ココ★
・1988年12月:日本+オセアニア(9公演)
これが“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”の全容。プレスCD+DVD『RITZ 1988 DEFINITIVE EDITION』は「北米#2」だったわけですが、本作はそれから約半年後の「北米#4」。死者を出した“MONSTERS OF ROCK 1988”の悲劇より2週間ほど前にあたるコンサートです。
そんなショウを収めた本作は、見事なプロショット。最高傑作『RITZ 1988 DEFINITIVE EDITION』のように「まるでオフィシャル」とは言えないわけですが、歪みもヨレも線ノイズさえない鮮度は抜群(「Sweet Child O' Mine」の後で一瞬乱れます)。しかも、アメリカ収録だけあってカメラワーク/映像演出も堂に入っており、“オリジナルGUNS”の真価を余すことなく捉えきっています。
そのクオリティで描かれる“真価”こそが素晴らしい。AEROSMITHの前座(羨ましすぎるカップリングです……)だけに50分ほどのステージなのですが、そこに『APPETITE FOR DESTRUCTION』『GN'R LIES』の厳選名曲を濃縮。短いだけにペース配分もへったくれもなく、全曲・全力運転で“AEROSMITHを食ってやる”と言わんばかりの熱演を魅せてくれるのです。また、その若々しい佇まいも素晴らしい。「Out Ta Get Me」前のMCでは駐車場の警官とモメた話を持ち出し、「アイツ、『市民権なんかクソ喰らえ。俺が法律だ』ってほざいてやがった」と語る。世界的大スターとして世間一般にまで浸透した現在のアクセルに喧嘩を売る警官はそうそういないでしょうが、この頃は行く先々で騒ぎを起こしていた。あの血気盛んなアクセルが大暴れしているのです。
危険でヤバかった“オリジナルGUNS N' ROSES”。その中でも伝説的なAEROSMITHの前座公演をプロショットで味わえる逸品です。最高傑作『RITZ 1988 DEFINITIVE EDITION』を始め、“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”のプロショットをコレクトする絶好のチャンス。ぜひ、この機会をお見逃しなく。
Live at Spectrum, Philadelphia, PA. USA 4th August 1988 [PRO-SHOT]
Disc 1 (50:23)
1. It's So Easy
2. Mr. Brownstone
3. Out Ta Get Me
4. Patience
5. Guitar Solo
6. Blues Jam
7. Sweet Child O' Mine
8. Welcome To The Jungle
9. Used To Love Her
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 50min.