ZODIAC
[ZODIAC 111] (3CD+2DVDR)
DISC 1-3
1991.08.16 Globe Arena, Stockholm, Sweden
2DVDR
1991.05.29 Deer Creek Music Theater, Noblesville, Indiana, USA
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 126min.
[メーカーインフォ]
北欧の魔術師Per Erikが、最高にロックンロールなライヴ・アルバムを届けてくれました!! 本作はSKID ROWを従えたGUNS N' ROSESの「1991年8月16日スウェーデン公演」を収めたリアル・オーディエンス盤。ディスク1・2には主役のGUNS N' ROSES、ディスク3にはオープニング・アクトのSKID ROWを収録し、豪華でワイルドでバッドなロックンロール・ショウを180分に渡ってたっぷりと楽しめるプレス3枚組CDです!
まず、登場するのがGUNS N' ROSES。1993年まで続いた“Use Your Illusion Tour”ですが、本作が記録されたスウェーデン公演は、その初期。本格的にツアーを始めた5月から、たっぷりと3ヶ月間アメリカを回り、その後ヨーロッパ入りしてから3公演目にあたります。ちょうど場数を踏んで調子を上げてきた時期で、もちろん、イジー・ストラドリンも元気にギターをかき鳴らしています。
“Appetite For Destruction Tour 1987-1988”から久しぶりに姿を現したGUNS N' ROSESは、ディジー・リードやコーラス隊を迎えた大所帯。「ワイルドでリアルな“Appetite For Destruction Tour”こそガンズの真骨頂」という気もしますが、豪華なロックンロール・ショウを味わえながら、オリジネイターの凄味も聴かせてくれる(そして何より格段に上達した!)“Use Your Illusion Tour”が一番という方も多いのではないでしょうか。本作でも、まだリリースされていなかった「USE YOUR ILLUSION」からの新曲も交えながら、バラエティ豊かな2時間以上のフルスケール・ショウをたっぷりと聴かせてくれます。
そんな“美味しいショウ”を記録したのは、“北欧の魔術師”としてお馴染みのPer Erik。80年代後期から90年代初頭にかけ、メタル系の名録音を次々と発表している名テーパーです。彼のコレクションは、80年代に相応しいメリハリの利いたサウンドが多いのですが、本作はその中でも素晴らしく豪華。重厚なリズム隊からディジーのピアノ、「Civil War」の口笛に至るまで大量の情報でもクリアにすべてが克明に聞こえるのです。実のところ、録音したままの素のサウンドは、中高音が強調されて少々派手すぎるきらいもあったくらいなのですが、本作では録音の鋭さを緩和し、バンド・サウンドの豪華さが素直に感じられるよう、聴きやすいサウンドにリマスタリングしました。(テープチェンジのカットはPatienceの50秒目、Rocket Queen のエンディングの2箇所にあります。)
本作をさらに一層豪華にしているのが、ディスク3に収められたSKID ROW! デビュー当初こそ“BON JOVIの弟分”と称されましたが、ご存知のとおり、バンドの本質はあくまでワイルド。本作でも、その本性をいかんなく発揮した爆走「Slave To The Grind」でショウは幕を開けます。GUNS N' ROSESの「USE YOUR ILLUSION」と同じく、この時点では「SLAVE TO THE GRIND」はまだリリースされていませんが、まさに全米No.1同士のバッドボーイズ・コンビなわけです。
実際、本作から聞こえてくるSKID ROWのステージは最高! GUNS N' ROSESが“豪華”なら、SKID ROWは“ハイパー!”です。バラードの「18 And Life」も、跳ねる「Get The Fuck Out」も、へヴィな「Monkey Business」も、デッカいノリが大物感を感じさせつつも、若々しい勢いに溢れている。そして、なによりも素晴らしいのは、そこから “リアルなストリート感覚”が滲んでくることです。ラストの「Youth Gone Wild 」は圧巻!(テープチェンジのカットが3:56にあります。)“豪華なロックンロール・ショウ”とは言っても、能天気に陽気なパーティ野郎だったらGUNS N' ROSESとは合わなかった。翌1992年にはGUNS N' ROSES&METALLICAのビッグなカップリング・ツアーが話題を席巻しますが、METALLICAでは重すぎてシリアスすぎました。そう、SKID ROWは単なる豪華なオープニング・アクトに留まらず、GUNS N' ROSESと“リアルなストリート感覚”で繋がれた仲間感覚を持っているのです。巨大なロック・モンスターになって幾分、薄れがちだったGUNS N' ROSESのストリート感覚を、グイっと引き戻すハイパーなSKID ROW。互いに通じ合いながら旨味が引き立てあう、まさに完璧なカップリングです!
そして、この2バンドが最高にワイルドに輝いていた瞬間は1991年をおいて他にない。グラムなLAメタルとも、怠惰なグランジとも違う、この2組が続けてロックするからこそ醸せる空気。そして会場に渦巻く、この大気がリアルに伝わるのもPer Erikの魔術録音なればこそです。オーディエンス録音だから伝わる空気、ブートレッグだから可能なカップリング。それを最上級のプレス3CDに真空パックした大作です。こんなに美味しいライヴ・アルバムは、そうそうありませんよ。
「STOCKHOLM 1991 1ST NIGHT」の初回ナンバー入りステッカー付きに限り、1991年、「USE YOUR ILLUSION」アルバム発売を秋に控えて行われた大規模な北米ツアーより、7公演目にあたる、5月29日インディアナ州ノーブルズビルの2日目公演をマルチカメラのプロショット映像で完全収録した、同ツアー初期の決定盤映像タイトル「INDIANA 1991」(2枚組DVDR)が特別に付属。
INDIANA 1991(Special Bonus 2DVDR)
1991年、「USE YOUR ILLUSION」アルバム発売を秋に控え、5月9日よりサンフランシスコを皮きりにスタートした大規模な北米ツアーより、7公演目にあたる、5月29日インディアナ州ノーブルズビル2デイズの2日目公演をマルチカメラのプロショット映像で完全収録。この映像は、当時ブートビデオでリリースされ、「USE YOUR ILLUSION」のリリースが9月17日であるものの、前述の通りツアーは5月からスタートしており、既に新曲の多くがステージで披露されており、しかもプロショットの映像ということで、ファンには必見のアイテムでした。(大元のビデオはクルーが盗み出したもの、というのが定説でした。)DVD時代に入り、今は亡きLANGLEYレーベルが本作を初DVD化したのが2003年。海外より入手した大元からコピーされたデジタルマスターをダイレクトに使用した本作のクオリティは、画面・音声ともに大幅にアップグレードしており、当時、多くのファンを狂喜させました。本盤はオリジナル・リリース通りの2枚組ヴァージョンで、画素を落とすことなく収録しています。オープニングは新作同様のRight Next Door To Hell。当時の創造性に豊かさと、ノリにのったパワフルな演奏は最高で、ファンならずとも、この時期のバンドのもつ魅力にノックアウトされることでしょう。アクセルの故郷であるインディアナ州で行われたライブと言うことで、アクセルは、ラスト「Paradise City」終演後に「Goodnight and thank you homeland」とMCします。ジェネレーションの若さを確信させる画質クオリティは素晴らしく、イジー在籍時の「USE YOUR ILLUSION」ツアー最高傑作映像として、全てのロックファン必携の決定盤2枚組タイトルです。