DISC 1-2
1993.01.15 Toyko Dome, Tokyo, Japan
[メーカーインフォ]
全盛の90年代に日本を襲った怪物GUNS N' ROSES。その最後の夜を体験できる名門キニーの伝説録音が復刻。2ndプレスで入荷決定です。
そんな本作に刻まれた“最後の夜”とは「1993年1月15日:東京ドーム公演」。その極上オーディエンス録音です。“USE YOUR ILLUSION Tour”では2度日本を訪れて全6公演を行ったGUNS N' ROSESですが、それらはすべて東京ドーム。オフィシャル映像『USE YOUR ILLUSION 1992 IN TOKYO』が象徴として君臨しておりますが、当店では他にも傑作ライヴアルバムでアーカイヴしておりますので、そのコレクション整理も併せて日程で確認してみましょう。
●1992年
・2月19日:東京ドーム
・2月20日『TOKYO DOME 1992 2ND NIGHT』
・2月22日『TOKYO DOME 1992 3RD NIGHT』&公式映像
●1993年
・1月12日:東京ドーム
・1月14日:東京ドーム
・1月15日:東京ドーム ←★本作★
これが“USE YOUR ILLUSION Japan Tour”6公演。本作は、その最後を記録したオーディエンス録音なのです。そして録音したのは、かの名門キニー! この録音自体は当時『GET IN THE RING(GNR 30152)』というタイトルで公表され、日本ツアーの代表作として君臨した名録音中の名録音なのです。もちろん、本作はそのリマスター………では、ありません。大元となったマスターDAT×2本の現物を入手し、改めてプレス2CDにまとめ直した1本なのです。
そのクオリティは、まさに絶品! 曲間やアンコール待ち、終演後の大歓声、さらには「Only Women Bleed」のギターに至るまで既発よりも長く収録されていることから大元マスターなのは明らかですが、それ以上に鮮烈なのがサウンド。当時の稚拙なプレス技術では再現しきれなかったリッチな鳴りがたっぷりとスピーカーから吹き出してくるのです。もちろん、当時から破格・別格の絶賛を一身に集めた極上サウンドだったわけですが、オリジナルDATに封じられていたのは、それどころではなかった。低音の豊かさは比較にならず、ややとっ散らかっていた高音もスッキリと滑らか。しかもDATだけに劣化はほとんど見られず、当時そのもののサウンドが飛び出してくる。いかに、当時の技術が薄っぺらいサウンドしか移し替えられなかったのか。現場のサウンドがいかに豊かだったのかが、今回初めて明らかになったのです。
そして、今回のオリジナルDATで一層ハッキリと浮かび上がるのが、録音自体の奇跡的な素晴らしさ。90年代初頭の東京ドームと言えば、最悪な音響が当然。現場で聴いていても時差と回り込みに翻弄されるのに、それを当時の貧弱な機材で録音したところでマトモに録るなどほとんど不可能。それがいかに至難の業だったのかは、幾多の他日録音が証明してきた通りです。しかし、“ほとんど不可能”は“絶対無理”ではなかった。その至難の業をやってのけたのがキニー・スタッフだったのです。実際、本作の美しいサウンドは超美麗・超端正。極うっすらとまとった残響さえも透き通っており、音の1粒1粒が絹のように滑らか。そうかと思うとダフのベースがゴリッゴリに転がってくるのです。決して「まるでサウンドボード」と呼ぶタイプではないのですが、ぼやけゼロ&ディテールまでくっきりと鮮やかな透明感サウンドは、ライン録音よりも美しい。
東京ドームで録音したとは信じられないような超クリア・サウンドですが、そこから薫ってくる空気は間違いなくビッグエッグ。何よりも大歓声が巨大なのです。録音ポジションまでは分かりませんが、超美麗楽音を前から被りながら、阪神・巨人戦のような大歓声が背後から背中を押してくる。言うなれば、大歓声のプールに浮きながら演奏のシャワーを直接浴びているかのような感覚。巨大な巨大なスペクタクルに浸りつつ、当代きってのロックンロールを味わい尽くせるライヴアルバムなのです。
その超クリア・サウンドで描かれるのは、一大全盛の最中にいた怪物バンドのフルショウ。前述のように90年代の日本公演はオフィシャル映像『USE YOUR ILLUSION 1992 IN TOKYO』がもっとも有名ですので、ここで比較しながら本作のセットを整理しておきましょう。
●アペタイト・フォー・ディストラクション(6曲)
・It's So Easy/Welcome To The Jungle/Mr. Brownstone(★)/Nightrain/Sweet Child O' Mine/Paradise City
●ユーズ・ユア・イリュージョン(9曲)
・I:Live And Let Die/Double Talkin' Jive/November Rain/Bad Obsession/Don't Cry
・II:So Fine(★)/Civil War/You Could Be Mine/Knockin' On Heaven's Door
●その他
・Attitude(★)/Patience/Godfather Theme(★)
※注:「★」印はオフィシャル映像『USE YOUR ILLUSION 1992 IN TOKYO』で聴けなかった曲。
イントロに短く演奏された曲などは省いていますが、このようになっています。もちろん、ここに初来日公演のような灼熱感はありませんが、音楽史上もっともビジネスが巨大化した90年代でも規格外だったビッグロックがブチかまされる。この後も何度も来日し、その都度大物ぶりを見せつけてくれましたが、ここまで巨大な存在感はなかった。しかも、そこで鳴るのは間違いなくスラッシュの“あの”トーンであり、ダフの“あの”ビート。そして、当時30歳で全世界を掌の上で転がしていたアクセルの歌声。当時は大所帯に微妙な気持ちが混じらなかったと言えばウソになりますが、それがいかに贅沢な話だったのか。
さらにサウンドだけでなく、豪華ゲストも本作ならでは。当時、ソロで来日していたロン・ウッドが飛び入り(ロンのツアーは本作の前日が最終日でした)。「Knockin' On Heaven's Door」で見事なソロを聴かせてくれる。ロックンロールの生きた伝説と、今まさに伝説になろうとしている怪物。なんとも贅沢なひとときが味わえるライヴアルバムなのです。
既発『GET IN THE RIN』よりもたっぷりと収録された終演後の余韻に浸りながら、世紀のショウは幕を閉じます。この夜をもって日本公演は終了。彼らはこの後も約半年(7月まで)ツアーを続け、スラッシュとダフがバンドを去ってしまいます。この3人が並ぶ姿を再び目撃するまで23年もかかることになろうとは……。
ともあれ、本作に永久保存されているのは、怪物バンドが最も怪物らしかった90年代でも最後のライヴ・イン・ジャパンなのです。現場の匂いまで運んでくる最高峰サウンドで蘇った、極上キニー録音の大名盤。この逸品中の逸品。2ndプレスでここに堂々の復刻です!
★「1993年1月15日:東京ドーム公演」の極上オーディエンス録音。名門キニーのオリジナルDATから起こされた銘品。既発よりも長く収録されているだけでなく、サウンドも鮮烈。リッチな鳴りがたっぷりとスピーカーから吹き出され、低音の豊かさは比較にならず、ややとっ散らかっていた高音もスッキリと滑らか。極うっすらとまとった残響さえも透き通っており、音の1粒1粒が絹のように滑らか。「Knockin' On Heaven's Door」では、ソロで来日していたロン・ウッドも飛び入りし、なんとも贅沢なひとときが味わえるライヴアルバムです。
★名門キニー・マスターの大傑作・超高音質盤。Knockin' On Heaven's Doorでは、ロニー・ウッドがゲストで参加!
★ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。
Disc 1 (74:52)
01. Pre Show Music
02. Intro
03. It's So Easy
04. Welcome To The Jungle
05. Mr. Brownstone
06. Live And Let Die
07. Nightrain
08. So Fine
09. Attitude
10. Double Talkin' Jive
11. Civil War
12. Wild Horses (Intro)
13. Patience
14. It's Alright (Intro)
15. November Rain
Disc 2 (71:16)
01. Support Members Introduction
02. Bad Obsession
03. Band Introduction
04. Drum Solo
05. You Could Be Mine
06. Guitar Solo
07. Godfather Theme
08. The One (Intro) / Sweet Child O' Mine
09. Only Women Bleed (Intro)
10. Knockin' On Heaven's Door (with Ronnie Wood)
11. Don't Cry
12. Mother (Intro)
13. Paradise City
14. Outro