Guns N' Rosesのデビューアルバム『Appetite For Destruction』のオリジナル・ジャケット。女性がロボットにレイプされているように見えるアートワークにクレームがつき、後に十字架タトゥー図案へ変更されている。元のアートワークはインナーに移された。
このオリジナルの発禁ジャケットは、アメリカで約3万枚がプレスされた。
■ ロバート・ウィリアムス
彼らは『Lowbrow Art of Robert Williams』という僕の初めての画集を見たんだ。アクセルがたまたまこの画集を本屋で見つけて、その表紙に『アペタイト・フォー・ディストラクション』が載っていたのさ。
ガンズ・アンド・ローゼズ側から僕の『アペタイト・フォー・ディストラクション』というイラストを使いたいと言ってきて、僕はアクセルにきっと面倒なことになるよと忠告したんだ。 それからさらに、このイラストのタイトルも使わせてくれないかと言ってきてね。僕は了承したけれども、絶対に連中が面倒に巻き込まれるはずだとわかっていたんだ。
■ スラッシュ
アクセルがその絵ハガキを見つけてスタジオに持ってきたんだ。オレがギターのトラッキングをやっている最中に、そいつを見せてくれてさ。だけどその時はもう、別のアルバムカヴァーとタイトルが決まろうとしているところで、慌ててその絵とそれにあった『アペタイト・フォー・ディストラクション』って題名に差し替えたのさ。
■ アクセル・ローズ
一種のジョークとして提出したんだ。誰も使わないと思ったからね。とにかくオレは気に入って、これどうだ、って投げ入れてみたら、みんながビックリ仰天したってことだ。本当に使うって言うから、かえってこっちがビックリしたくらいだ。
あれは世間を驚かせようと思って使ったんじゃないんだ。ただ単に、面白い絵だったことと、なかなか今の時代を象徴しているように感じたから使ったまでの話だ。性的暴行を連想させるなんて、微塵も感じなかったね。むしろそれは、みんなの頭の中に巣くっていたことなんじゃないかな。
"The Lowbrow Art of Robert Williams"
(The Lowbrow Art of Robt. Williams)