アクセル、死刑執行前にインドネシア大統領へ手紙を宛てる

麻薬犯罪で死刑宣告を受けたインドネシアの囚人について、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが自身の考えを同国のジョコ・ウィドド大統領に向けた長文の文書にて表明した。この思慮深い言葉は4月29日の死刑執行を前に書かれたものだったが、彼らの免罪には至らなかった。
同文書は4月27日付となっており、オーストラリア国籍の2人と他6人が処刑される直前の28日にFacebookに掲載された。そこには「私が彼らと面識がないのは事実ですが、彼らの話に深く心を動かされました。彼らが不運ながら間違いなく自ら招いた状況に、私やその他多くの人たちは自分に置き換えて考えられるでしょう」とある。
ローズが名前を挙げたフィリピン人女性は、最後の最後になって刑の執行を延期することに成功している。
ローズは「人は過ちを犯します。大きな、取り返しのつかない過ちを犯すこともありますが、何より過ちから学び、新たな選択をし、努力し、真に前向きな変化を成すこともあるのです。このような変化を認めず、その意義を証明する機会を与えないのは、元の罪よりも罪深いことでしょう」と続ける。
ガンズ・アンド・ローゼズは2012年にインドネシアを訪れジャカルタ公演を行っており、“とても特別で素晴らしい体験だった”としている。ローズはウィドド大統領へ、その時に受けたもてなしに対しお礼を述べている。
さらにローズは、「この人たちが単に見せしめのために死ななければならないのは、誘拐犯やテロリストが主張のためや要求を満たすために人質を殺すことと似ていると私は考えます。死刑執行において今回の例は、厳しすぎる報いです。何年間も社会復帰教育を受け、心から後悔し過ごした死刑囚の生涯のこの段階での処罰がもはや、元の罪に見合わなくなっているのです」と訴えていた。
文書の全文はFacebookで読むことができる。
◎Axl Rose’s letter to Indonesian President
https://www.facebook.com/note.php?note_id=10153791661983222
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