スティーヴン・アドラー、自身の解雇について振り返る

ガンズ・アンド・ローゼズの元ドラマーであるスティーヴン・アドラーは新たなインタヴューで自身の解雇について振り返っている。

スティーヴン・アドラーは1985年から1990年までバンドに在籍し、ガンズ・アンド・ローゼズのクラシック・ラインナップのメンバーの一人となっている。ドラッグ癖のために脱退させられることになったが、ドラッグを止めるという契約の下、再度バンドに在籍しようとしたものの、ドラッグ中毒との闘いは続き、再び解雇されている。

現在はドラッグを断っているスティーヴン・アドラーだが、オーストラリアのラジオ局トリプル・Mのインタヴューで、あの解雇はアクセル・ローズの「思いやり」だったと思うかと尋ねられている。

「心を打ち砕かれたよね。思いやりなんかじゃなかったよ」と彼は語っている。「僕と、そして何百万人ものファンの心を打ち砕いただけなんだ。それだけだね。その後、連中はイジー(・ストラドリン)も追い出したんだ」

「俺たち5人だった頃のガンズ・アンド・ローゼズのことを俺はこんな風に考えてるんだ。俺たちは5年間一緒にパイを作っていたんだよ。毎年パイ・コンテストに違うパイを出品して、毎年勝ってきた。でも、6年目に連中は別の材料を入れてみることにしたんだよね。そしたら連中は1位になれなかった。俺たちを勝者たらしめていた材料を作っていたのは、俺たち5人だったということだよ。そこから一人でも除外したら、もう同じようにはまったくいかないんだ。『ユーズ・ユア・イリュージョン』ではね、俺は“Civil War”で演奏してるんだ。連中とレコーディングした最後の曲なんだよ。“Civil War”が終わって、次の曲が流れ出したらもう、それはまったく別のバンドなんだ」

彼はさらに続けている。「それは俺の心を打ち砕いたんだよ。俺とスラッシュは一緒に成長してきたからね。12、13歳の頃から知り合いだったし、これが俺たちの夢だったんだ。もう恨みはないけどさ。連中を恨んでいたら、いまだに酒とドラッグに溺れてしまうだろうからね。物事にムキにならないようになれたんだ。憶測を巡らさないようになったし、とにかく全力を尽くすようになった。それ以上でもそれ以下でもないよ」

スティーヴン・アドラーの弟は先日、ガンズ・アンド・ローゼズについて「薄情」な「強欲な身勝手な人たち」と述べている。
兄について「最高の兄貴にして、知っている中でも最もグルーヴのあるドラマー」とした上で、彼は次のように続けている。「もしスラッシュやアクセル、ダフに、この人が持っている思いやりの10%でもあったら、彼はガンズ・アンド・ローゼズとツアーしてただろうね」
「どんな人でなしだったらここまで誰かに対して残酷になれるんだろうね? 強欲な身勝手な人たちだけだよ」
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