スラッシュ、地元のカリフォルニア州を襲った山火事について語る

ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるスラッシュは地元のカリフォルニア州を襲った山火事について語っている。

今年11月にカリフォルニアで発生したそれぞれ「キャンプ・ファイアー」と「ウールジー・ファイアー」と名付けれた2つの山火事の影響で、89人の犠牲者が出ているほか、カルフォルニア州の多くの地域で建物などが消失している。

イングランドのハムステッドで生まれたスラッシュだが、幼少期に母親の仕事の影響でロサンゼルスに引っ越している。スラッシュは先日、ガンズ・アンド・ローゼズとしてのツアー中に中国版『ビルボード』誌のインタヴューに応じて、地元を襲った山火事をどう見ていたかについて語っている。

「12月にそこへ自分が帰って、僕がよく知っている場所がいくつも焼失してしまっていることを知ったら、きっとショックを受けるだろうね」とスラッシュは語っている。

スラッシュは続けて、ツアーで離れている際に地元が災害に襲われてしまったという何もできない不甲斐なさについて語っている。「ニュースで見ていた時に、まさに家のすぐ近くで起きていることでね。こういうのを目撃すると、何とも言い難い不甲斐なさを感じるんだよ」

「それなのに、数分後にはギグが控えているっていうさ。ギアを入れ直して、ステージに上がって、すべてを忘れて3時間ステージの上でプレイするんだ。それで、ショウが終わった後にニュースをつけると、また別の近所が炎に包まれているんだ」

同じインタヴューの中で、スラッシュは自身のこれまでのキャリアについても語っている。「僕は何も自分が今いる地点を目指してやってきたわけではないんだ。ただひたすら弾き続けて、上達を続けて、次から次へとギグをこなして、時が来たらアルバムを作っていたっていうだけなんだよ」とスラッシュは語っている。

「それって、常に片足をもう一方の足の前に出しているような感じでね。それをただ前に進め続けて、目指せる次の最高の到達地点に向かって辛抱強くそれを続けてきたんだ。『粘り強く』っていう表現がふさわしいかもしれないな。結局は、その積み重ねなんだ」

カリフォルニアを襲った山火事については、これまでに多くのミュージシャンが支援を名乗り出ている。メタリカは先日、救援活動を助けるために慈善基金から10万ドル(約1100万円)を寄付したことを明かしているほか、フー・ファイターズのデイヴ・グロールやレディー・ガガもまた、山火事の被災者や休むことなく消火活動にあたる消防士たちに食糧や救援物資を届けている

一方、ガンズ・アンド・ローゼズのマネージャーであるフェルナンド・リバイスは先日、バンドの「ノット・イン・ディス・ライフタイム」ツアーの最終公演となったハワイ公演を終えてアクセル・ローズの意味深な写真を投稿している。

フェルナンド・リバイスはインスタグラムのストーリーに、会場のバックステージで撮ったものと思われるフロントマンのアクセル・ローズの後ろ姿の写真を投稿している。フェルナンド・リバイスはこの写真に「ジ・エンド……?」と綴っており、何かを示唆しているのではないかと見られている。

スラッシュ ft. マイルス・ケネディ&ザ・コンスピレーターズは2019年1月に来日公演を行うことが決定している。
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