バックチェリーのヴォーカリスト、ジョシュ・トッドは、10年前、ガンズ・アンド・ローゼズのツアーにオープニング・アクトとして参加した際、アクセル・ローズから思いがけず感謝の意を表され、感激したという。
「シンガーとしてもフロントマンとしても、ずっとアクセルのことが大好きだった」というトッドは、ガンズ・アンド・ローゼズの話題が中心の『Appetite For Distortion』ポッドキャストにゲスト出演し、アクセルと初めて会ったときの逸話を明かした。
ツアーに同行していても、なかなか本人に会う機会はなかったそうだ。「彼はいつも予定していた時間には現れなかったし、その頃には、俺らはツアー・バスの中にいるか、すでに会場を離れていた。だから、会うことはなかったんだ。それが……、最後の公演だったと思う、俺らがパフォーマンスを終えてバスの中にいたら、“アクセルが挨拶したがっている。君らに何か用意しているそうだ。会場の中に入ってくれ”って言われたんだよ。“なんだって? やった!”って思ったよ」
「あれは最高に奇妙な体験だった。俺らがどこかのアリーナの廊下で待っていたら、アクセルが現れた。Best Buy(家電量販店)のビニール袋持ってさ。それで、“やあ、元気か? 君らに参加してもらえて良かったって言いたかったんだ”って声を掛けられ、袋の中からiPadを取り出し、俺らに手渡したんだ。1人1人にだよ。“君らにプレゼントを贈り、どれだけ感謝しているか伝えたかった”って。俺は、言葉を失ったよ。なんて素晴らしいことだ」
「ヒーローが、そんなことしてくれるなんて。iPadもらったことじゃない。アクセル・ローズがくれたんだ。俺らは彼と写真を撮り、彼はステージに上がった。スゲーって思ったよ」
トッドは以前よりスラッシュやダフ・マッケイガンとは交流があったが、アクセルに関しては、現時点、これが彼に直接対面できた唯一の機会なのだという。(Ako Suzuki)
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