元ガンズ・アンド・ローゼズのドラマーであるマット・ソーラムはバンドに在籍していた7年間を振り返っている。
マット・ソーラムはスティーヴン・アドラーの後任として1990年にガンズ・アンド・ローゼズに加入している。マット・ソーラムの在籍時にバンドは『ユーズ・ユア・イリュージョン』をリリースしており、当時世界でも最も人気のあるバンドの一つとなっていた。
「今思うと、もう少し歳を重ねていたら、違う形で対処できたんだろうけど、あまりにもビッグになってしまって、コントロールできなくなってしまったんだ」とマット・ソーラムは語っている。
「速い動きだったし、周りには多くの人がいた。すごく多くて、混沌とは言えないけど……分からない。当時は世界でも最大のバンドだったからね。どんどん機嫌が悪くなっていった。自分たちより巨大なバンドはいなかった。それって大変なんだよ。昔の友人とか、いろんな人が自分のところに忍び寄ってくるんだ。あの頃は携帯電話とかメールがなかったから、よかったよね」
マット・ソーラムはバンドの人気と同時に悪名高いパーティーも状況を難しくした要因だったという。「認めるよ。あまりにも飲みすぎていたんだ。バンドはそのことでも有名になっていた。だから、ある意味、そうしなきゃいけないと思っていた。前にも説明したんだけど、海賊船に乗っている海賊のように思っていたんだよ。僕らにはギャングのメンタリティがあって、ギャングの一員になりたいと思っていた。ガンズ・アンド・ローゼズに加入した時は一つもタトゥーがなかったんだ。学校で他の連中とつるむ時のような感じだった。『タトゥーを入れようと思っているんだ。酒も飲むよ』ってね。常に飲んでいたからね。でも、言いたいのはあまりにもビッグになり過ぎて、混乱があったということだよ。そして、周りにはハリウッドの太鼓持ちがたくさんいたんだ」
「成功というのは大変なんだ。すごく成功してしまうと、物事が変わってしまう。楽しんでもいた。楽しかったよ。でも、ロックンロールのバブルにいるような感じだった。大きいバブルの中にいて、世界中を転げ回っていた。冒険のあらゆる側面を体験したいと思っていて、それは音楽にも影響を与えるようになって、音楽よりもパーティーのほうを楽しむようになってしまったんだ」
≫ nme-jp.com