アクセル、椅子を貸してくれたお返しにデイヴ・グロールにギターをプレゼント

ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)のアクセル・ローズ(Axl Rose)は2016年、スラッシュ(Slash)とダフ・マッケイガン(Duff McKagan)が復帰したリユニオン・ツアーが本格的にスタートする前に足を骨折。急遽、フー・ファイターズ(Foo Fighters)のデイヴ・グロール(Dave Grohl)が同じく足を骨折した際に利用した特注の玉座を借りて、ツアー序盤は、その椅子に座ったままパフォーマンスを行っていました。

この時の逸話をデイヴ・グロールが英Classic Rock誌に語っています。

最初に連絡を取ったのはダフ・マッケイガンでした。ガンズ陣営の誰かがデイヴ・グロールが玉座を使ってツアーを行っていたことを思い出し、ダフが連絡を入れたという。

「アクセルはガンズ・アンド・ローゼズでそれを使い、彼はAC/DCの時もそれを使っていた(※アクセルは同時期、AC/DCに代役シンガーとして参加)。突然、俺は“Thrones R Us”(※玉座[Thrones]版Toys”R”Us)みたいに、ツアー中に手足を骨折した時に相談に来る男になったんだ」

デイヴへの感謝として、アクセルは、ある高価で特別な贈り物をデイヴに贈っています。

「彼はスラッシュにギターを選んでもらったんだ。彼が選んだのは60年代初期のGibson ES 335 Dot。今まで弾いた中で最高のギターだ。信じられないほど親切で上品な行為で、とても感謝しているよ」と語っています。
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アクセル・ローズは、2016年春に足を負傷した際、フー・ファイターズのデイヴ・グロールから特製の椅子を拝借し、ガンズ・アンド・ローゼズのツアーを続行したが、そのお返しにグロールへギターをプレゼントしていたそうだ。

グロールはその前年にステージから転落し、足を骨折。座ったままパフォーマンスできるようロックなデザインのチェアを特注し、しばらく公演で使用した。これまでアクセルほか、Old Dominionのメンバーにも貸し出している。

グロールは『Classic Rock』のインタビューで、その椅子(通称ギター・スローン・チェア)についてこう語った。「アクセルがガンズ・アンド・ローゼズのツアーで借り出し、AC/DCのときも持ち出した。そしたら突然、俺はツアー中に骨折したら訪ねるべき男になった。“Thrones R Us”ってとこだな」

そして、アクセルから素晴らしいお返しがあったと明かした。「彼はスラッシュに俺向けのギターを選ぶよう託した。それで、彼は60年代初期のGibson ES-335 Dotを選んでくれたんだ。俺がこれまでプレイしてきた中で最高にナイスなギターだ。ものすごく思いやりがあり品のいい振る舞いだ。本当に有難かったよ」

椅子は、ダフ・マッケイガンから連絡があり、貸し出すことになったという。アクセルは当時、「ロック・スローンを使わせてくれたデイヴ・グロールに大感謝! 素晴らしい振る舞いだ! 言葉じゃ言い尽くせない!! えらい違いだ!」とつぶやき、グロールに感謝していた。(Ako Suzuki)
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2015年にスウェーデン公演で足を骨折したフー・ファイターズのデイヴ・グロールが、【FUJI ROCK FESTIVAL ’15】を含む残りのツアー日程を特注の“王座”に座りながらこなしたことは当時大きな話題となったが、その後もこの王座は必要とする負傷したロック・アーティストに貸し出されてきた。

そのうちの一人だったガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズについて、デイヴが雑誌クラシック・ロックとの最新インタビューで語っている。アクセルは、2016年に米LAのトルバドールで行われた【Not in This Lifetime】ツアーの初日に足を負傷してしまったため、デイヴの王座でツアーを続け、ブライアン・ジョンソンの代役として参加したAC/DCのツアーでもこの王座からパフォーマンスしていた。

デイヴは「アクセルが、ガンズ・アンド・ローゼズ、続いてAC/DCのツアーに(王座を)持っていたもんだから、ツアー中に足を折ったミュージシャンはみんな俺に連絡してくるようになったんだ、まるでスローン(王座)ザらスだよ」とおもちゃ専門店のトイザらスを捩りながらユーモラスに語っている。

そのお礼として、デイヴはアクセルから見事なギターを受け取ったそうで、「彼は、スラッシュに俺のためにギターを選ぶようにお願いしたんだ」と明かしており、「スラッシュは、1960年代初期のギブソンES-335 Dotを選んでくれて、今でも俺が人生で演奏したギターの中で一番最高だ。ものすごく親切で、粋な行為で、心から感謝しているよ」と振り返っている。
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