ガンズ・アンド・ローゼズのベーシストであるダフ・マッケイガンはセックス・ピストルズから受けた影響について語っている。
ダフ・マッケイガンは現地時間5月18日にニューヨークのメトログラフで開催されたセックス・ピストルズの伝記映像作品『ピストル』の上映イベントに出席している。
クレイグ・ピアースが脚本を手掛け、ダニー・ボイルが監督を務めた『ピストル』は世界各地で5月31日に配信される。スティーヴ・ジョーンズによる2018年刊行の回顧録『ロンリー・ボーイ:テイルズ・フロム・ア・セックス・ピストル』を原作とした本作はトビー・ウォレスがスティーヴ・ジョーンズを、ジェイコブ・スレイターがポール・クックを、アンソン・ブーンがジョン・ライドンを、クリスチャン・リースがグレン・マトロックを演じている。
イベントで『ステージ・ライト・シークレッツ』のインタヴューを受けたダフ・マッケイガンはセックス・ピストルズから受けた影響について次のように語っている。「セックス・ピストルズの曲の弾き方を覚えたことはまったくないんだ。“Bodies”のような曲でもね。後に曲のことも知ったけど、スティーヴ・ジョーンズがギターを攻撃するように弾いていることだったりのほうが大きかった。それでギターを手にとって、弾き方を覚え始めたんだけど、彼の前にジョニー・サンダースがいて、彼がその影響を受けていることを知った。まるで音楽学校のようだった。(ドラマーの)ポール・クックは現代のロックンロールの創始者だよね。すべてがポール・クックに遡るんだ。自分はベース・プレイヤーで、リズム・セクションだから、ポール・クックは77年以降に結成されたロックンロールの原動力だったんだよ」
「彼らの曲の弾き方を覚えることは重要じゃないんだ。曲を聴いて、すべてを取り入れて、自分のバンドを結成することが大切なんだ」
彼は次のように続けている。「自分はそこからパンク・シーンに属することになった。個人と個性、フリークであること、アウトサイダーであることが重要な時代だった。小さなシーンがあったんだ。ダウンタウンやストリートでは小さなライヴが行われ、行くと、あらゆる世代がいた。国際的なバンドも来るようになり始めた。1979年にザ・クラッシュがやってきて、100人くらいがいた。999が来て、ザ・ジャムが来て、ザ・スペシャルズが来て、ポリスが来た。そして、アメリカのバンドも始まっていったんだ。もちろん、ラモーンズも観たよ。みんな、ラモーンズを観ていた。ラモーンズなしにセックス・ピストルズは語れない。最初の2組だったんだ。あらゆることの始まりだったんだよ」
「当時のパンク・シーンとザ・ピストルズが生み出したものは本当に特別なものだった。ガンズ・アンド・ローゼズもなかったし、メタリカも、ナイン・インチ・ネイルズも、ニルヴァーナもなかった。まだまだあるね。フー・ファイターズとかね。あれがなかったら存在しなかったよ」
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