ジェフ・ベック、最後のレコーディング音源の一つにスラッシュが参加

マーク・ノップラーは60人以上のロック・アイコンを起用して、ティーンエイジ・キャンサー・トラストのためのチャリティ・シングル“Going Home: Theme of the Local Hero”をリリースすることを発表している。

3月15日にリリースされる“Going Home: Theme of the Local Hero”にはブルース・スプリングスティーン、クイーンのブライアン・メイ、ザ・ローリング・ストーンズのロニー・ウッド、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュらがチャリティのために参加している。

この曲はバート・ランカスター出演の映画『ローカル・ヒーロー』のために書かれたテーマ曲の新ヴァージョンとなっている。この曲はマーク・ノップラーが映画作曲家として初めてクレジットされた曲で、英国アカデミー賞にもノミネートされている。最近はニューカッスル・ユナイテッドがピッチに入っていく時にも演奏されている。

“Going Home: Theme of the Local Hero”には他にもピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア、エリック・クラプトン、ザ・フーのピート・タウンゼント、ジョーン・ジェット、ナイル・ロジャース、ジョー・ボナマッサ、シェリル・クロウ、ピーター・フランプトン、TOTOのスティーヴ・ルカサー、ハンク・マーヴィンが参加している。

加えてサム・フェンダー、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、スティーヴ・ヴァイ、キース・アーバン、イーグルスのジョー・ウォルシュ、ラッシュのアレックス・ライフソン、デュラン・デュランのアンディ・テイラーも参加しているほか、亡くなったギタリストのジェフ・ベックの最後のレコーディング音源の一つも使われている。

ギター以外ではザ・ビートルズのリンゴ・スターと息子のザック・スターキーがドラムを担当しており、スティングがベースで参加している。今年までティーンエイジ・キャンサー・トラストのキュレーターを務めるロジャー・ダルトリーはハーモニカを担当している。

“Going Home: Theme of the Local Hero”の15秒の音源はこちらから。


このスーパーグループはマーク・ノップラーズ・ギター・ヒーローズという名義となっていて、ダイアー・ストレイツのキーボーディストであるガイ・フレッチャーがプロデュースを担当している。

「私が本当にしたいことは、何よりも素晴らしい反応を示してくれた一人一人に感謝することです。こんなことになるとは思っていませんでした」とマーク・ノップラーは語っている。

「ガイと私はかなり早い段階で、この作品をどうにかして伸ばすことにして、多くの人に参加してもらわなければならないと思いました。どの段階かも分からないうちにピート・タウンゼントがギターとアンプを持って私のスタジオにやってきたのです。最初のピート・タウンゼントのパワー・コードを聴いて、実を言うと、こんなことになってしまったと思った。しかも、素晴らしかったからね。そこから始まったんだよ」

「エリック・クラプトンも来て、素晴らしいものを弾いてくれて、ジェフ・ベックも参加することになって、魔法をかけられたようだった。そうしたら有り余るほどになって、すべてが高水準となったんだ」
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ジェフ・ベック最後のレコーディングは、豪華ギター・ヒーローたちが参加したチャリティ・シングルです。

ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーは、イギリスのティーンエイジ・キャンサー・トラストとアメリカのティーンキャンサー・アメリカへの寄付を募るため、彼のアンセム「Going Home (Theme From Local Hero)」の特別ヴァージョンを新録してリリースします。Mark Knopfler’s Guitar Heroes名義。ノップラーの長年のコラボレーターであるガイ・フレッチャーがプロデュース。シングルは3月15日発売。

新たに9分のロング・ヴァージョンとなった特別版には、豪華ギター・ヒーローたちが参加します。

ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア、ローリング・ストーンのロニー・ウッド、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン、ザ・フーのピート・タウンゼント、ナイル・ロジャース、ジョーン・ジェット、クイーンのブライアン・メイ、ブラック・サバスのトニー・アイオミ、イーグルスのジョー・ウォルシュ、サム・フェンダー、ライ・クーダー、ジョー・ボナマッサ、シェリル・クロウ、ピーター・フランプトン、バディ・ガイ、灰野敬二、サニー・ランドレス、アレックス・ライフソン、スティーヴ・ルカサー、フィル・マンザネラ、ジョン・マクラフリン、トム・モレロ、リック・ニールセン、オリアンティ、マイク・ラザフォード、ジョー・サトリアーニ、アンディ・テイラー、スーザン・テデスキ、デレク・トラックス、スティーヴ・ヴァイ、ワディ・ワクテルなど。

これが最後のレコーディングだったジェフ・ベックは、この曲の冒頭で感情的なソロを披露しています。プロデューサーのガイ・フレッチャーは、ベックのパートについて「あれは絶対に運命だったんだ。この曲で彼がやったことは、涙を誘うものだった」とコメントしています。

また、ティーンエイジ・キャンサー・トラストの名誉パトロンであり、ピート・タウンゼントとともにティーン・キャンサー・アメリカの共同設立者であるロジャー・ダルトリーはハーモニカで参加し、リンゴ・スターは息子のザック・スターキーとともにドラムを叩いています。ベースはスティングが担当。

シングルのジャケット・カヴァーには、ビートルズ、ザ・フー、ポール・ウェラーなどの作品で知られる伝説のアーティスト、ピーター・ブレイクが手掛けた参加者全員の切り絵をあしらったアートワークが使用されます。

シングルの純収益の最低50%が2つのチャリティ団体に寄付されます。またこのプロジェクトは大手ギター・メーカーからも支援を受けており、合計8本のギターが寄贈され、参加したアーティストがサインを入れています。8本のうち4本はすでに米国で販売され、ティーン・キャンサー・アメリカに寄付されています。残りのギターは販売後、ティーンエイジ・キャンサー・トラストに寄付されます。

マーク・ノップラーは今回のシングルについてこう話しています。

「何よりも僕が本当にしたいのは、この素晴らしい反応をしてくれた一人一人に感謝すること。

こんなことになるとは本当に思ってもみなかった。ガイと僕はかなり早い段階で、参加してくれた人たちの人数を受け止めるために、この作品をどうにかして拡張しなければならないと思った。

僕がどこにいるかわからないうちに、ピート・タウンゼントがギターとアンプを持って僕のスタジオに入ってきた。最初のピートのパワーコードは…ただただ素晴らしかった。そこからさらに続いた。エリック(クラプトン)が入ってきて、次から次へと素敵なフレーズを弾いてくれた。それからジェフ・ベックが加わって、魔法にかけられたようだった。僕たちが得たものは、本当にいいものが多すぎて選択に困るほどのものだったと思う。すべてが最高だった」

シングルのフィジカル・フォーマットには、CD、エッチング加工された12インチレコード、デラックスCD+Blu-rayがあります。

■Mark Knopfler’s Guitar Heroes
「Going Home (Theme From Local Hero)」

<Full list of contributors>
Joan Armatrading, Jeff Beck, Richard Bennett, Joe Bonamassa, Joe Brown, James Burton, Jonathan Cain, Paul Carrack, Eric Clapton, Ry Cooder, Jim Cox, Steve Cropper, Sheryl Crow, Danny Cummings, Roger Daltrey, Duane Eddy, Sam Fender, Guy Fletcher, Peter Frampton, Audley Freed, Vince Gill, David Gilmour, Buddy Guy, Keiji Haino, Tony Iommi, Joan Jett, John Jorgenson, Mark Knopfler, Sonny Landreth, Albert Lee, Greg Leisz, Alex Lifeson, Steve Lukather, Phil Manzanera, Dave Mason, Hank Marvin, Brian May, Robbie McIntosh, John McLaughlin, Tom Morello, Rick Nielsen, Orianthi, Brad Paisley, Nile Rodgers, Mike Rutherford, Joe Satriani, John Sebastian, Connor Selby, Slash, Bruce Springsteen, Ringo Starr and Zak Starkey, Sting, Andy Taylor, Susan Tedeschi and Derek Trucks, Ian Thomas, Pete Townshend, Keith Urban, Steve Vai, Waddy Wachtel, Joe Louis Walker, Joe Walsh, Ronnie Wood, Glenn Worf, Zucchero.

■公式サイト
https://markknopflersguitarheroes.tmstor.es/

amass.jp