ツアーからの引退を発表したエアロスミスにスラッシュ、ブライアン・メイらが賛辞を贈る

ツアーからの引退を発表したエアロスミス(Aerosmith)。ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)のスラッシュ(Slash)、クイーン(Queen)のブライアン・メイ(Brian May)、ブラック・クロウズ(The Black Crowes)、サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)らがエアロスミスのレガシーを称賛するコメントをSNSなどで発表しています。

エアロスミスは先日、声帯を損傷したスティーヴン・タイラー(Steven Tyler)について「声帯の怪我からの完全な回復は不可能」であると判断したためツアー活動からの引退を発表しました。詳しくはこちら

■ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ
「この場を借りて、エアロスミスにお礼を言いたい。このバンドがいなければ、何一つとして不可能だっただろう」

■クイーンのブライアン・メイ
「これには涙が出た。
エアロスミスは、何百万人ものロック・ファンにとってそうであったように、僕の人生にとって大きな存在だった。スティーヴン・タイラーは、史上最も偉大なヴォーカリストの一人であり、史上最も偉大なフロントマンの一人でもある。彼の素晴らしい声がこれほどまでに傷ついたことに心を痛めている。

僕たちは皆、スティーヴの回復を心から祈っている。また、彼らがこのような大胆な決断をこのようなスタイルで発表したのも、このバンドの純粋な品格を表している。エアロスミスのキャリアは本当に永遠に祝福されるべきものだ。

すべてのものは過ぎ去らなければならない。でも、エアロスミスの感動的な作品は、これまでステージに立ったことのある中で最も素晴らしいバンドのひとつであったという思い出とともに、生き続けるだろう」

■ブラック・クロウズ
※エアロスミスのフェアウェル・ツアー<Peace Out…Farewell Tour>のサポートを務める予定だった
「今日未明のこのニュースにショックを受け、悲しんでいる……エアロスミスの友人たちには愛と敬意しかない。素晴らしい思い出をありがとう」

■サミー・ヘイガー
※米ミシガン州クラークストンで開催された公演でエアロスミスに敬意を表してビートルズの「Helter Skelter」をカヴァーしました。エアロスミスとヘイガーのモントローズは、1974年に初めて共演した際、この曲を演奏しました。パフォーマンス中、ステージからこう語っています

「今日はクレイジーなニュースがあった。今日の午後、みんなで楽屋にいたら、エアロスミスで働いている友人が来て“エアロスミスが今日引退を発表したんだ。彼らはやめたんだ。彼らはやめたんだ。神のご加護がありますように”と言っていた。恐ろしい、恐ろしいことだ。なんという大きな損失なんだ。手短に言えば、我々は彼らを愛している。俺たちはみんな、あいつらと一緒に育ったんだ。正直に言って、史上最高のロックンロール・シンガーの一人であるスティーヴン・タイラーが“もう歌えない。俺は辞める”って言ったことに俺は敬意を表したい。これは名誉なことなんだ。本当に名誉なことなんだ。俺がもう歌えなくなった時にも同じことをするだろう。それは、他の多くのクソ野郎たちがずっと前にすべきだったことだ。だから、彼らのためにこれをやろう。エアロスミスに捧げよう」

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クイーンのブライアン・メイは、エアロスミスがツアー活動から引退すると知り、涙したという。

メイは、エアロスミスが先週金曜日(8月2日)に発表した声明をインスタグラムに投稿し、「これは僕を涙ぐませた。他のたくさんのロック・ファン同様、エアロスミスは僕の人生において重要な部分を占めてきた」と始まるメッセージを寄せた。

「スティーヴン・タイラーは、史上最高のヴォーカリストでフロントマンの1人である ― 彼の類まれな声がそこまで損傷してしまったなんて、胸が張り裂けそうだ。スティーヴン、僕らはみんな、君の回復を願い、愛と祈りを送る」「エアロスミスのキャリアは、本当に、この先ずっと称賛していくべきものだ。全てのことに終わりはあるが、エアロスミスの刺激的な作品は永遠に残る ― ステージで、最上級に素晴らしかったバンドの思い出と共に」と、タイラーとエアロスミスを称えている。

また、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュは、1974年にエアロスミスがテレビ番組で「The Train Kept A-Rollin’」をライヴパフォーマンスする映像を投稿し、「あらゆる面でエアロスミスに感謝する時間を持ちたい。このバンドがいなかったら、全て不可能だっただろう」と、エアロスミスのフェアウェル・ツアーにオープニング・アクトとして参加予定だったブラック・クロウズは「ショックで、悲しい。僕らの友人、エアロスミスには愛とリスペクトしかない。素晴らしい思い出の全てに心から感謝…」とのコメントを発表している。
(Ako Suzuki)

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ツアーからの引退を表明したエアロスミス:しかしバンドの奇跡的な生命力を信じたい
Written By 増田 勇一
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