スラッシュ、新作が遅れている原因は音楽業界の変化にあると語る

ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュは10年以上ぶりとなる待望のニュー・アルバムについて音楽業界におけるアルバムのリリースのされ方が変化したためにリリースが遅れていると語っている。

スラッシュは現地時間1月18日から19日にかけてカリフォルニア州で開催されたNAMMショウで音楽サイト「ギター.com」のインタヴューに応じて、バンドのニュー・アルバムについて「動いているもの」はあるとしながらも、「具体的なものは何もない」として「何よりも、今の業界の体質が原因だよ」と語っている。

インタヴュアーからガンズ・アンド・ローゼズが現時点での最新作となるアルバム 『チャイニーズ・デモクラシー』をリリースした2008年当時からアルバムのリリース手法が変わったことを指摘されると、スラッシュは次のように応じている。「その通りだよ! 『アルバムを作って、オールド・スクールでやろう』って言う人たちもいれば、一部の人たちは、『もはやアルバムを買う意味が分からないよ』っていうことを言っているわけでさ」

彼は次のように続けている。「つまり、『これをどうしたい?』っていうことなんだ。楽曲はあるし、レコーディングもしていて、やるべきことはやっているけど、俺たちはそれをどうすればいいかが分からないんだよ」

スラッシュのコメントは以前、ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるリチャード・フォータスがバンドとして何曲かの新曲を完成させたとして、今はライヴでどのように披露するかを検討している段階だと語ったことに続くものとなっている。

リチャード・フォータスは米『フォーブス』誌に次のように語っている。「新曲を持ち込むのは大好きなんだ。俺たちはずっとリハーサルで曲をやっていてね。公演に組み込むかは全員が納得できるできるかどうかにかかっているんだけどさ。今年のうちに新曲を出すことができたらと思うよ」

スラッシュは以前、ガンズ・アンド・ローゼズとしてフル・アルバムをリリースする計画があると語っている一方で、具体的な日程については明らかになっていない。
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スラッシュは、いまの音楽業界の状況では、新曲がありレコーディングしたとしても、どうリリースするのがベストなのか、まだ決断が下せないという。

彼は、『Guitar.com』のインタビューで、噂されるガンズ・アンド・ローゼズの新作について問われると、こう答えた。「明確な答えはないよ。しばらく、そうしとく。事は起きているが、具体的なことは何もない。何よりも、いまの業界の状況を踏まえるとね。どうしたいんだって感じだよ。曲があり、レコーディングしたとしても、それをどうしたらいいか、わからない」

「“アルバム作って、昔ながらのやり方でやれ”っていう人もいれば、“アルバムを買うって何なのか、もうわからない!”って人もいる」

ただ、彼らが新曲の制作に取り掛かっているのは間違いないらしく、ギタリストのリチャード・フォータスは最近、2020年の公演で新曲が披露できるよう願っていると話していた。

スタジオ・アルバムになれば、ガンズ・アンド・ローゼズの新作は、2008年に15年ぶりに発表された『Chinese Democracy』以来。スラッシュ、ダフ・マッケイガンと制作するのは、1993年リリースのカバー・アルバム『“The Spaghetti Incident?”』、オリジナルだと『Use Your Illusion II』(1991年)以来となる。

ガンズ・アンド・ローゼズは1月31日、米マイアミにて開かれるスーパーボウルの前夜祭コンサート<Bud Light Super Bowl Music Fest>で2020年のライブ活動をスタートする。今年は現時点で、3月に南米ツアー、5月~6月にヨーロッパ・ツアーが予定されている。(Ako Suzuki)
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